活動報告・レポート
2023年12月29日(金)
読書量
読書量

「龍馬World in 和歌山」大会の会議を行いました。今年最終の会議になりますが、来年に向けての課題と取り組み方針などを協議しました。仕事納めを終えた翌日ですが、時間をつくって熱心に協議をするなど熱意が感じられるものでした。人と資金そして熱意が揃えば大会は成功すると思いますが、その体制が整ってきたように感じています。協力してくれる方々も増えてきたので、来春から夏にかけての実行委員会の活動に期待しています。

会議の中で「これまで陸奥宗光伯や坂本龍馬などの物語を語っていますが、何故か故郷の歴史に関心がないように感じます」という意見が出てきました。その理由の一つとして「和歌山県の読書量が全国で最下位であり、連続して下位にいる」という話を聞きました。

読書量が少ないと故郷の歴史を学ぶ時間は少なくなりますし、国語力にも影響すると思います。

そこで検索してみたところ総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査」の「読書好き!?ランキング」が出てきました。結果は全国最下位の47位でした。過去1年間に「趣味としての読書」をした人の割合は29.5パーセントで全国平均を大きく下回っていました。

それ以降のデータを見つけることはできませんでしたが、読書量が最下位、さらに図書館利用率も低いというデータでした。

そこで「図書館を利用するように対策を検討して欲しい」「県議会文教委員会で取り上げて欲しい」「子ども達の学力に関わる問題なので議会で取り上げて欲しい」などの意見を頂戴しました。

確かに日経新聞に連載中の「陥穽 陸奥宗光の青春」の話を聞いたことはありません。東京や大阪の人からは「陥穽はおもしろいですね。今年は和歌山県が主役ですね」などの感想を聞かせてもらっていますが、残念なことに県内で話題になっていません。

また今月、故郷の偉人の小山肆成の番組が放映されたことも全く話題になっていません。

小山肆成は江戸時代後期の医師で、日本で初めて天然痘予防弱性ワクチン、牛化人痘苗(ぎゅうかじんとうびょう)の実験に成功しています。そのため和歌山県の医学界では華岡青洲と並び「北の青洲、南の蓬洲」と評価されている偉人ですが、これまでもほとんど話題になっていません。

「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」では小山肆成について何度も講演会を行っていますが、それ以外に講演活動は聞き及んでいません。読書量が少ないことも故郷の偉人を知る機会が少ないことの理由かも知れません。

今日の会議で問題提起された読書量が少ないことについては、来年、さらに調査をしたいと考えています。

また本会議で協議したことを、次回定例会の議題にする予定です。

松江会

主に加太沿線地域の方々を中心に構成している松江会の懇親会が開催されました。僕も参加して皆さんと意見交換をしてきました。県内だけではなく大阪、中部圏、そして首都圏で仕事をしている方々の話を聴かせてもらうと「子どもが和歌山県で働くことを親として勧められないし、期待できない」ように感じました。

理由として、仕事の環境、仕事の質が違うことや仕事のやりがい、所得や福利厚生面でもレベルが違うことが挙げられました。「子どもが東京や京都の会社に就職していますが、和歌山県には戻って来ないと思います。仕事の環境や舞台の大きさが違うと聞いています」という意見も出てきました。

若い人達の県外就職の話は寂しいことですが、これが和歌山県の置かれた現実だと思います。課題として捉えておきます。皆さんと意見交換の時間を共有できたことに感謝しています。