県庁や市役所を始め企業などでは仕事納めの日を迎えました。今年一年の過ぎる速度の速さを感じます。月日の経過は年々、加速しているように感じますが、情報化時代の為せる業なのか年齢から来ているものなのか分かりませんが、兎に角、時間の経過が早く感じます。
職場で挨拶を交わすと「皆さんには今年一年に限らず、ずっとお世話になっているなぁ」と思うほど、笑顔で親切に対応してくれました。この空間の良さを感じられたことで、仕事納めの一日は良い日となりました。笑顔と親切。人を幸せにするキーワードだと思います。
また今年最終となる100歳の経営者を訪ねたところ、今日もいつものように元気に迎えてくれました。「一年が過ぎるのは早いですね。果たして来年はどんな年になるのでしょうか」と意識は来年に向かっていました。門松の飾りつけや鏡餅をお供えするなど、新しい年を迎える準備をしていたのですが、この伝統文化を今に繋ぐ心掛けが幸運を運んで来るようにも感じました。
「季節、季節に応じて装いを変えることは大事だと思います。気持ちも変わりますからね。今日は仕事納めで、来年は1月4日から仕事始めです」と、気持ちに変化をつけながらカレンダー通りに仕事をするようです。
100歳になっても意欲を維持しているのは凄いと思っています。人はやる気を持てば短期的に力を発揮することはできますが、長期的に意欲を持ち続けることは簡単なことではありません。同じ努力を毎日、そして何年も、何十年も続けられる人が評価されるのですが、100歳になっても事業意欲を持ち続けていること、来年の抱負を語ってくれることの凄さは言葉で表現できません。来年も毎月訪ねて話を聞かせてもらうことで、学び続けたいと思っています。
続いて経営者を訪ねたところ「和歌山市の景気は良くないですね。来年は円高が進展すると予想していますがその速度によって不景気の局面に入るかも知れません。国全体として引っ張ってくれないと和歌山市だけで景気回復は難しいでしょうね」と感想を伝えてくれました。
和歌山市の景気回復は企業進出による投資と進出後の雇用拡大ですから、企業誘致が県政の肝になります。県政の動きは既に来年度に向かっているので、やるべきことを継続させる取り組みを行います。
製造業の事務所を訪ねました。「私の会社はメーカーからの請負なので、今年も厳しかったですね。最低賃金が900円を超えてきたことや光熱費の上昇に代表される必要経費の支出が増えたことが原因です。メーカーに納める単価は従来と変わらないので、どうしても利益が薄くなっています。単価が上がらないのに必要経費が増えていく状況が続くと、下請けの会社は来年も厳しいと思います」と現在の状況を伝えてくれました。メーカーの業績は好調ですが、和歌山市内の請負の会社の業績は上向いていないようです。
和歌山県の中小企業対策の課題ですが、このことは以前から状況が改善されていないことが問題です。妙案は見当たらないのですが、国に対する要望など継続した対応を行います。
今年も皆さんにはお世話になりました。特に年始めから3月まで続けた後援会活動、統一地方選挙、その後の議会活動の応援など、多くの皆さんにお世話になり結果をいただくことができました。皆さんに感謝しています。来年も良いお年をお迎えください。