今年最終となる大楠の参拝を行いました。令和6年を迎えるに際して、大楠のしめ縄が新調され張り替えられていました。管理してくれている方に感謝すると共に、新しい年を迎える新鮮な気持ちになりました。
これまで多くの奇跡を起こしている大楠に触れて、今月も強い生命力を感じました。時代を超えて生き続ける力は人間の及ぶものではありませんが、せめてその生命力の一部を預からせていただきたいと思います。
上空に広がる青空と生命の源である大地に向かって大楠は枝葉を伸ばしています。その姿は自らを媒介として、四方にエネルギーを分け与えてくれているようです。生命に触れるような気持ちになれるのは、大楠と交信できているからだと思うほどです。静かで柔らかなエネルギーから450年の生命力の一部を感じることが出来ました。太陽が熱さをもたらした暑い夏も、冷え込むような冬の寒さも、大楠は強い生命力で何も感じていないかのように存在しています。一体、どれだけのエネルギーを秘めているのだろうかと思うほどです。生命がもたらす光景に感動しています。
令和6年も、その強い生命力を私達に分け与えてくれることを願っています。今年一年、ありがとうございました。
東京から宇都宮先生が和歌山県に来県してくれました。年末の時期にも関わらず、凄まじいばかりの行動力を見せてくれました。現在87歳の先生は有り難いことに「あと3年が私の取り組んできたことの集大成の期間となります。和歌山県で結果を出したいと思っています」と話してくれています。
先生が敬っている農業と医療の神様が神農様なので「和歌山県の偉人である、医聖華岡青洲の郷こそ神農様が鎮座する場所に相応しい」と思ってくれています。だから「何としても集大成の場所は和歌山県の紀の川市、かつらぎ町周辺が相応しいと考えてくれています。
ここでも故郷の偉人が、現代の和歌山県を注目の場所として浮かび上がらせてくれました。華岡青洲が和歌山県に宇都宮先生を招いてくれたと思うので、時を超えてつながれたご縁です。
先生は「食は予防医療なのですが、日本食が最も優れています」と話してくれたように、日本食と食材は病気の予防にもつながるようです。薬草や薬樹から薬が生まれているように、食べ物は病気の予防につながる要素になるものだそうです。雑草と一括りにされている草ですが「その90パーセントは食べられるのですよ」と説明してくれたように、私達は薬草の存在と効能に気づかないだけかも知れません。
薬草は北海道から沖縄まで広く分布していますが、採取できる薬草は違いますし、土地によって効能も違ってくるようです。私達の健康と病気から回復に薬は欠かせませんが、薬には薬草が不可欠です。そんな大事な薬草ですが、アジアからの輸入に頼っていることを聞きました。先生から話を聞いて、私達の健康維持と予防医療のために国産の薬草栽培の必要性を感じました。
華岡青洲が世界で初めて麻酔薬を開発した歴史と文化がありますから、和歌山県が薬草の研究と人材を輩出する和歌山県になれるブランド力があります。和歌山県のブランド力を信じて、この薬草に関わる課題を考えていきます。
和歌山県が輩出した偉人の名声と功績は、私達県民が思っている以上に大きくて偉大であり、現代につながっています。まさか薬草に係る会議の中で華岡青洲の名前が出てくるとは思っていませんでしたし、華岡青洲の名前があるので「薬草といえば和歌山県のイメージとブランドがある」ことを知りました。ここでも偉人の功績が、現代の薬学につながっていることを感じました。
- いつも大切な時に、僕に連絡をくれる先生の事務所を訪ねました。「年内に片桐さんにお会いして伝えたいことがありました」と言って約2時間、話を伝えてくれました。「私にできることは伝えるだけなので、行動するかどうかは私の話を聴いた片桐さんが判断して下さい」と微笑んで伝えてくれました。
- 自家農園、自然農法で収穫した野菜を使っているお店があります。先生の御子息さんが経営しているので立ち寄ってきました。元気な笑顔に接することが出来ました。