活動報告・レポート
2023年12月13日(水)
一般質問最終日

県議会は一般質問の最終日を迎えました。今日も4人の議員が登壇して県政の課題の質疑を交わしました。「教育問題」「こどもまんなか社会」「子ども食堂」など、現在、和歌山県として取り組んでいる内容が分かる議論でした。

ところで、昨日のテレビ和歌山での県議会中継を初めて観た方からの意見です。

「和歌山県議会中継をテレビで初めて観ました。質問している人に対して、その質疑を聞いている議員さんの役割は何なのでしょうか。真剣に聞いている人と、そうでない人がいるように感じたので、聴いている議員さんは何を思って聴いているのだろうと疑問に思いました」という意見です。

僕は先輩・同僚議員の質問と当局の答弁を聴ける機会は、とても意味があると考えています。自分が気づかない分野の課題が分かりますし、それに対する県の取り組みや県所管部局の考え方と今後についてなど理解することができるからです。

議員にはそれぞれ得意分野や専門分野がありますから、どうしても得意分野の質問をすることが多くなります。県議会で得意分野を取り上げるに際しては、現場に出かけることや、関係者と意見交換をするので、更に課題を見つけることができ、県議会で提案するために勉強することになります。

しかし自分が取り上げない項目については、どうしても知識も現場感覚も小さくなってしまいます。

そこで議会で同僚議員と当局との質疑を聴くことは、県政の課題とその対応が分かるので勉強の機会になります。しかも直接、公式な場で真剣な質疑を聴くことができるので、その臨場感や緊張感が重なってより深く知ること、学びを得ることができるのです。

私たちが講演会に参加する場合、会場に行って話を聞く場合とインターネット中継で見る場合を考えてみると、その違いは明らかです。現場では講師の話を聞き逃さないように真剣になりますし、講師の意気込みや熱意を感じるので、時には感動やハッと気づかされることがあります。

対してインターネット中継では雰囲気が伝わりにくいことや、会場の反応が分かりにくいことから、どうしても直接、会場で講師の話を聴く場合と比較して熱量が落ちてしまいます。

講演会だけではなくコンサートも同じです。ライブ会場に行きたいと思うのは、直接、シンガーの歌を聴くことができることや、会場の熱気に触れたいからです。その結果、感動や満足感が得られます。

議場で質疑を聴くこともそれと同じでライブ感があるのです。現場の雰囲気と真剣な質疑を聴くことで、自分とは違う視点で物事を知る機会を得ることができます。

また県行政の責任者である知事と部長から直接、答弁を聴くことができることは貴重な機会だと思っています。多岐にわたる県政の課題を、一般質問の4日間という短期間で県の取り組みを聴くことができるのです。

県行政の権限者が直接、課題に答える場面はなかなかありません。議員は県民の皆さんから選挙制度によって信託を得て議会に送り出してもらったことで、県民の皆さんの代表として貴重な席に着かせてもらっているので経験できていることです。

また議会の一般質問を聴いて、そこで議論された課題をもっと知りたいと思った場合、その議員と話をすることや、所管する部局と意見交換をすることに発展しますから、不得意分野の問題について学ぶ機会になるのです。

議場で他の議員が質疑をしているから、自分には関係はないと思っている議員はいないと思います。県政の課題の質疑を直接、聴く機会を得られることは議員活動するうえで大切なことだと考えています。