一般質問は三日目を迎えました。本日も登壇した議員がそれぞれの分野での県政の課題を取り上げて質疑を交わしました。早いもので一般質問は明日が最終日になります。
さて議会の合間に「知事に会う前に立ち寄りました」と知人が会派を訪ねてくれたので、話し合う機会をいただきました。
「昨日の一般質問はお疲れさまでした。陸奥宗光外務大臣のことや紀州藩のことを取り上げてくれたことを嬉しく思います。和歌山県の歴史を取り上げてくれる議員は少ないので有り難いのですが、同時に私達はもっと和歌山県の歴史と文化、偉人を知る必要があると思います。陸奥宗光と言えば津田出ですが、和歌山藩の初代知事は津田出の弟の津田正臣でした。藩政改革は陸奥宗光と共にやり遂げた功労者ですが、その人物も知られていません。
以前、和歌山市立博物館で津田出の特別展を開催していますが、残念なことに常設展になっていません。今度は県立博物館で津田出と陸奥宗光の展示、常設展を開催して欲しいと思います。この二人の偉人に関して展示できるものはありますから、是非、実現させてください」と話をいだたきました。
知人が語ってくれた津田出の紹介は次の通りです。
「紀州藩ではいち早く徴兵制を施行して近代的軍隊の育成を進めています。また綿ネルや皮革業を地場産業として成長させるなど藩政改革を推し進めましたが、これらは津田出が実施したものです。その力量は西郷隆盛や大久保利通からも絶賛されたほどで、明治新政府でも陸軍少将などを歴任し、元老院議官、貴族院議員も務めた人物です」。
僕からは「日経新聞で連載中の『陥穽(かんせい)』では津田出と陸奥宗光伯が藩政改革を協議する場面に入っています。日経新聞が和歌山県を舞台とした物語を連載してくれていることは観光客などを呼び込むチャンスであり、歴史と文化がある和歌山県を訪れてもらうことを目指す必要があります。文化人、経済人は幕末の偉人に関心がありますし、陸奥宗光伯や津田出などが登場している連載中のこの場面は次の展開を想像すると震えるほどです。
令和6年7月、和歌山県を舞台とした「龍馬World in 和歌山」大会を誘致しています。ここでは坂本龍馬と共に、陸奥宗光外務大臣の功績を県内外に伝える機会にしたいと考えていますから、是非とも津田出の陸奥宗光伯の掛け軸や関係するものの貸し出しなどの協力をお願いします」と依頼しました。
知人は「もちろん協力しますよ。こんな凄い大会が開催される和歌山県は凄いですね。私達は和歌山県の歩んだ歴史をもっと知る必要がありますね。私は今日、和歌山県の歴史をもっと県民の皆さんが知ることができるよう、出来ることをやりたいと思って県庁に来ました。県立博物館で、故郷の二人の偉人にゆかりの品を展示することを提案したいと思っています」と答えてくれました。
短い時間でしたが、幕末に活躍した本県の偉人について話し合うことが出来ました。令和6年7月には、県立博物館での展示企画は間に合わないかも知れませんが、それ以降でも良いので、二人のゆかりの品の展示について提案したいと思います。
- 昨日の県議会一般質問で「大阪・関西万博」の前年に開催される全国大会を生かした観光の取り組みを取り上げ、知事と質疑を交わしたことから、来春になりますが講演の依頼をいただきました。テーマは「陸奥宗光について」です。喜んで引き受けさせていただきました。 知人が来庁してくれて県立博物館での展示の話を交わしたように、一般質問で取り上げたことに対して講演会の依頼など反響があることは有り難いことです。
- お世話になっている方々と懇談会を開催しました。地域のこと、県政の歩み、今回の一般質問質疑などが話題となりました。