令和5年最終の和歌山文化協会茶道部会が開催されました。お茶を楽しむと共に舞踊もあるなど納会の色合いのある部会でした。茶道部長から、今年一年の活動の振り返りがあり、合わせて来春の行事予定も伝えてくれました。茶道部の活動は会員が協力し合うので充実したものになっていますが、それを踏まえて挨拶をさせていただきました。
皆さん、こんにちは。今年も茶道部の活動でご一緒させていただき、充実した活動になっていることを嬉しく思います。茶道の席ではお客さんをお迎えするおもてなしの気持ちを持ちながら、仲良く活動できていることも嬉しく思っています。来年のお茶会もご一緒させていただきますので、よろしくお願いいたします。
さて先月、11月に中野酒造さんを訪問してきました。以前、私達、茶道部の研修会で行ったお庭の見える部屋に入らせてもらいました。部屋からはきれいな木々と池を眺めることができ、茶道部の活動でここにきたことを思い出していました。当時は中野さんの奥様も会員で、私達を丁寧にお迎えしてくれたことも思い出しました。
ここで思ったことは「茶道部が活動してきた足跡は、人の心に、その場所にしっかりと刻まれているということです。お庭の見える部屋に入った瞬間に記憶が呼び覚まされますから、活動実績は確かなものとして心と記憶の引き出しに刻まれているのです。
令和5年度もたくさんの行事を実施してきましたが、来年やその次の年に振り返ると、懐かしくみんな一緒に取り組んだ茶道部としての活動を思い出すことになります。足跡を残していく文化活動を続けられることは嬉しいことであり、引き継げるものだと感じています。
今年一年、茶道部の活動を誇りに感じながら、今日の会を進められることを期待しています。来年も私達にとって充実した年になることを祈念して挨拶といたします。今年一年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
以上の主旨の挨拶をさせていただき納会がスタートしました。約3時間の納会ではお茶席と舞踊もあり会員同士の交流を深めることが出来ました。今年一年、ご一緒させていただいた皆さんに感謝しています。
健康体操の会の納会に、小学校4年生で9歳の木谷紳之介くんがゲストに参加してくれました。突然の可愛いゲスト参加に驚き、歌ってくれた曲の数々にも驚きました。紳之介くんの歌うジャンルは演歌が主で、今日の会では、美空ひばりさんや美川憲一さんの歌を歌ってくれました。途中、谷村新司さんの歌も入れてくれるなど、世代に合わせた選曲をしてくれていたようです。
これまでも何度か聴かせてもらっていますが、おしゃべりも上手で、とても礼儀正しい小学生なので、どの会場でも好感をもって迎えられています。30分を超えるステージは主役にスポットが当たっているように、堂々とした歌手ぶりを発揮してくれました。大人の前でこれだけ歌える小学生がいることは信じられない思いですし、大きく飛躍してくれることを期待しています。「いつか令和の大スター」を目指している紳之介くんの夢が実現することを信じています。紳之介くん、とても楽しいステージをありがとうございます。
岡本扶美さん主催のクリスマスコンサートの今回のテーマは「I will be missing crowds」です。「人が恋しくなる」の意味でしょうか。来場された皆さんは、このテーマを想い浮かべながら演奏を楽しみました。
多くの人が行き交う季節の中を、一人でいながらも強い意思で過ごす主人公がいる光景がスタートのように感じました。しかし実は人の温かさを求めているのです。温かさとは過去の自分と周囲の人だったり、一緒にいる人のやさしさだったりしますが、強がっているがために孤独を感じていることのジレンマ。華やかな季節でありながら、このような寂しさも感じているようです。
でも「この世界はなんて素敵なんだ」と歌ってみたり、「荒野を歩き続ける」勇気を歌ってみたり、例え小さな自分でも世界は自分の前に広がっているから、小さな言葉であっても、小さな歩みであっても、「平和な世界を築くために、あれこれ言う前にまずは動いてみることが凄いことなんだ」と伝えてくれているようです。
多くの人がいても通じ合わなければ寂しいけれど、周囲の人と言葉を交わして理解し合えるなら寂しくはない。そんなメッセージが隠されていると感じました。このメッセージを伝えるために選曲してくれているようです。
だから今日のステージは、いつものような賑やかな言葉を私達に伝えるのではなくて、自分を導いてくれたアーティストや母親への思いを交えながら、いつもより静かなメッセージを届けてくれました。静かな口調と普段とは違う曲のアレンジから、強さとは孤独ではなくて、周囲の人とつながることで温かさをもらって、それを力に変えることだと感じさせてくれました。温かさとは熱さではないので、熱伝導をするには時間がかかりますが、長い時間をかけて届いていくようなものです。世界に言葉を届けるとは、そんなものです。
世界に強い影響力のある人であれば強く熱伝導させることは可能ですが、そうでなければ温かさと温かい言葉を伝えることで、ゆっくりと静かに分からない程の変化をつけていくことです。
「世界は変わらないように思うけれど、少しでも良い変化を与えられたら良い方向に動き出すよ。それは自分でやらなければ」というメッセージが届いたように感じます。
それはステージ上で変化を持たせていたことも、メッセージのあり方だと思ったからです。ボーカルからピアノ、ピアノからサックス、ベースからピアノへと奏者の三人は動きました。これも小さな変化をつけることで、聴く人に一人で変化することは難しいけれど、みんなと一緒に頑張れば、全体を動かせることができることを示してくれたように感じます。
ご一緒した人が「良い時間を過ごすことができました」と話してくれました。参加したみんながそう思っているはずです。一足早いクリスマスを、ありがとうございます。