活動報告・レポート
2023年12月1日(金)
県議会開会
県議会開会
県議会開会

令和5年12月和歌山県議会が開会しました。冒頭、知事から議案の提案があり、また所管から議案の説明を聞かせてもらいました。

この中で道路建設案件に関しては、労務費と資材費などの単価上昇により工事費が上昇しているものがあります。道路建設工事の案件ですが、次年度に向けた課題でもあると思います。

2024年問題として時間外労働と休日出勤の制約が課せられることから、新年度の工事費などの予算増を考えなければなりません。休日労働と時間外労働の制約がなることで工期が伸びますし、当然のことですが工期が伸びると工事費が増えることになります。公共工事の予算と工期が伸びることを視野に入れた議案審議に努めたいと考えています。

これも当然のことですが、休日出勤と時間外労働の制約は予算増と社会の停滞を招くとは言っていません。労働条件が変わることから、それに対応した工期や予算、社会のしくみの変更が必要だということです。

運輸会社や建設会社などから2024年問題への対応を考えている話を聞いていますから、県政で議論を交わす必要性を感じています。

ところで本日の開会日に先輩議員が発言したことを全てが正確ではありませんが、以下に要約して記します。

「県議会議員はそれぞれの地域にいますから、地域の方とお会いして地域の課題を聞き取る役割を果たしています。皆さんから聞かせてもらった課題を県議会に持ち込んで議論を交わす仕事をしています。とても大事な役割だと思いますし、各議員はその役割を果たしているのです。大事な役割を果たしている割に県議会議員は評価されていない。その活動を知られていないと思います。もっと評価されてもよいと思っています。私は、県議会議員は大事な役割を担っていると思いますし、これからも県政発展に尽くしていきたいと考えています。中でも和歌山県政の大きな課題の二つ、東南海地震への対応と人口減少への対応に対応したいと思っています」との発言です。

県議会議員の果たしている役割は、地域と県政をつなぎ課題を解決に向かわせるための架け橋のように感じる発言です。

そして本日、議長宛てに一般質問を通告しました。質問項目は決定していませんが、次の項目を考えています。

  1. 大阪・関西万博を契機とした観光振興について
  2. 和歌山駅前再開発の必要性について
  3. 県内経済の課題解決について
  4. 広域水道化に向けた取り組みについて

以上4項目を考えていますが、一般質問の時間が限られているので3項目程度に収めたいと思います。先輩議員の発言にあるように、観光に関わっている皆さんや、今秋に意見を聞かせてもらった皆さんからの課題を取り上げる予定です。

令和5年12月県議会は、本日から12月19日までの会期となっています。この議会も県政の課題解決と県土発展に向かうよう知事を始めとする各部長と議論を交わします。皆さんからの応援をお願いいたします。

令和6年度重点施策

令和6年度重点施策方針の予算要求の概要の説明を受けました。新年度に向けた予算編成作業が進んでいますが、その中でも県政の重点施策を示してもらって議論を交わしました。重点施策に係る僕からの意見は次の通りです。

1.成長産業の集積を図るため立地条件整備棟を推進することについて。

半導体やデータセンターの立地などが成長産業に位置づけられると思うけれど、誘致をするには工業用地が必要となります。工業用水や電気と情報通信網などの整備が必要条件ですが、和歌山市の工業団地には、工業用水がないことや電力系統を増設することが課題です。この課題は何年も前から分かっていることですが、企業が求める条件整備を満たしていません。

加えて再生可能エネルギーが必要な時代になっているので、これまで何度もRE100の工業団地にすべきとの指摘と提言を行ってきました。

しかしこれらの条件整備は出来ていないのが現実です。企業進出が決定したとしても、必要な電力系統が出来ていないので、企業の設備規模にもよりますが系統連系までには3年とか5年を要することになります。長期の時間を要するので、インフラ企業と情報連携を図りながら条件整備を進めてください。

インフラが未整備の工業団地、RE100仕様でない工業団地には成長産業は来てくれません。早く必要な条件整備を進めてください。

2.中小企業の脱炭素経営に向けた取り組みの支援と太陽光発電と蓄電池の導入の支援について。

企業が必要としている脱炭素化の取り組みや太陽光や蓄電池の導入の支援ですが、必要なスキームは既にできています。民間にはそのノウハウもあるので、県が支援できることは資金需要に応じることだけです。これらの支援とは補助制度を創ることだと思いますから、補助制度を創設して資金繰りの支援をお願いします。

3.森林クレジットにむけた調査について。

森林クレジットの議論は過去の一般質問で行っています。地温暖化対策が強く叫ばれていた今から10年近く前だったと思いますが、本会議でJ-クレジットに参入することを提言したと記憶しています。当時の答弁は「和歌山県の森林はカーボンオフセットするほどの二酸化炭素吸収量がないのでカーボンクレジットはできない」だったように記憶しています。恐らくJ-クレジットとして認証してもらうには森林の間伐と整備が必要であり、それが叶わないという背景があったと思います。

状況は当時と変わっていないと思いますが、それが今ではできるのですか。これまでの検討の経緯を調べてもらって調査をして欲しいと思います。

4.小水力発電のポテンシャル調査について

このことに関しても地球温暖化対策が言われていた当初、FITが導入された時期に民間事業者が県内の河川のポテンシャル調査を行っています。その結果、設置可能な場所には小水力を設置していると思うので、今の段階で採算が取れる設置可能な地点はないと思います。この経緯を前提として再度、ポテンシャル調査をするのですか。新規に予算が必要となるので過去の調査結果を参考にすることも考えてください。

5.南紀白浜空港の利用促進と機能強化について。

ビジネスジェットの駐機場の増設をお願いします。駐機スペースが狭いと採算が取れないため増設が必要です。また国際線の増便を求めるなら滑走路を500メートル延伸することも検討して欲しいと思います。滑走路を伸ばさないことには発着可能な国が限られているので延伸に関しても取り組みの中に加えられるかどうかを検討して欲しいと思います。

企画部からの概要説明において、以上の意見と提言を述べさせてもらいました。

その他
  • 100歳の経営者と懇談を行いました。「大事なことは素直なことですよ。でも最近は悪い奴が多すぎると思います。惑わされないようにしてくださいよ」と今月の話題として伝えてくれました。
  • 秀雲師が東京から来県してくれて懇談しました。和歌山県と良縁を結ぶために必要な施策を話し合い、龍縁を結ぶことが出来ました。師からは「片桐さんに会いに来ました。龍縁を結べてよかったと思っています」と話してくれました。良いご龍縁をいただいたことに感謝しています。