健康マージャンについての会議に参加しました。話を聴かせてもらったところ、マージャンと健康マージャンは違う定義だそうです。健康マージャンは子どもから高齢者まで気軽にゲームを楽しめるルールになっているそうです。特に和歌山県御坊市は麻雀牌の生産で日本一なので「麻雀の聖地」と呼ばれていることを知りました。
ところで健康マージャンの定義は「日本健康麻将協会」によると次のようになっています。
「健康麻将とは『賭けない・飲まない・吸わない』を合言葉に『健康づくり・仲間づくり・生きがいづくり』を目的としたマージャンのことです。
当協会では頭脳スポーツとしてのマージャンを『麻将』と表記するよう提唱しています。
その中でも男女を問わず高齢者を中心として、上記の趣旨に沿ったマージャンのことを『健康麻将』と称し、法人名にも使用しております。
会社勤めの頃に腕を振るった男性が、かつて楽しんだマージャンを通じて 新しいお仲間を作るために、あるいは子育てが終わった女性が、新しい趣味を通じていきいきと楽しく過ごすために、健康マージャンは、さまざまな方から愛されながら1988年より全国各地で開催されています。
一昔前まではマイナスなイメージも多かったマージャンですが、今では厚生労働省主催の『全国健康福祉祭(ねんりんピック)』や文化庁 主催の『国民文化祭』の種目としても取り入れられ、高齢者社会においてなくてはならない存在になっています」というものです。
令和元年に和歌山県で開催された「ねんりんピック」で、この健康マージャンが種目として採用されたのは、和歌山県、御坊市が高齢者の健康に資することを理解してくれたからだと聞きました。今では「ねんりんピック」の正式種目として開催地で競技として楽しまれているそうです。
更に尋ねてみたところ、令和5年9月24日に御坊市において「麻雀の聖地 わかやま御坊プロジェクト 第1回健康マージャンペアフェスタ」が開催されています。御坊市では平成18年から「熟年高齢者健康麻雀大会」、令和元年に「第32回全国健康福祉祭和歌山大会 ねんりんピック紀の国わかやま2019 健康マージャン交流大会」、令和3年に「第36回国民文化祭・わかやま2021 第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会 紀の国わかやま文化祭2021 全日本健康マージャン交流大会」が開催されているように、繰り返しになりますが、御坊市は全国から「麻雀の聖地」と呼ばれているのです。
会議でご一緒した方から「麻雀はしたことがないのですが、同じ競技であっても将棋や囲碁と比べてイメージは良いとは言えないです」や「麻雀は女性と縁が遠いので、みんなで楽しむイメージがないです」などの意見が出ました。
前述のように事務局から、マージャンと健康マージャンとは違って、誰でも楽しめる競技であることの説明がありました。そして「高齢社会、そしてコロナ禍の影響でコミュニケーションが希薄になっています。高齢者同士のコミュニケーションも同じような状況です。地域の集まりやカラオケなどで集まる機会は減少しているので、気軽な集まり、コミュニケーションの手段として健康マージャンを推進しています。高齢者にとっては健康づくりと交流機会になるので健康寿命の延伸にもつながると思います」と話してくれました。
健康マージャンの説明を伺い、また和歌山県御坊市が「麻雀の聖地」であることを知り、和歌山県と健康マージャン、そして観光面での「聖地リゾート」と麻雀の「聖地」も考えあわせて、健康寿命延伸につながる取り組みができるかどうかを検討したいと思います。