近況報告のため、お世話になっている珈琲店を訪れました。本日の店内はたくさんのふくろうが飾られていました。「どうしたのですか」と尋ねたところ「友人がマンションに引っ越したので『ふくろう』を貰ってくださいと持って来てくれたのです。ふくろうの収集が趣味なので世界を旅した時に買い求めたものです。
不思議なことに、私が受け取ったその日に幸運が訪れたのです。とても縁起が良いので来てくれた友人達にもらっていただいています」と答えてくれました。
訪れたお客さんはたくさんのふくろうを見ながら「これが良い」「可愛い」など笑顔で選んでいる光景がありました。オーナーは「片桐さん、このふくろうが良いと思いますよ」と推薦してくれたので、お裾分けに預かりました。事務所に飾ると癒されるように感じる姿のふくろうです。
また熱心に経験談を伝えていただき学ぶ機会となりました。経験豊かな方からの人生訓は経験のない分野のことを知る機会となるので、話を聞かせてもらうことは貴重な機会となるものです。時間を取ってもらったことに感謝しています。
飲食店を経営する方を訪問して懇談の時間を頂戴しました。和歌山県内で飲食店を経営していますが、コロナ禍の最中から、新規に需要を開拓するためキッチンカーで県内外での販売を始めたそうです。イベントや百貨店のビルの横への出店の呼びかけが増えているで「販路拡大につながっています」という話です。更にここから話は続きます。
「キッチンカーを出店する際は、同じ商品でも都道府県によって販売単価が違うのです。和歌山県の場合は一パック500円が相場ですが、大阪市内での出店であれば800円が水準になっています。東京のイベントの場合であれば1,000円になります。都市によって価格設定が異なるのですが、東京や大阪の場合はイベントなどに訪れる人が多いので、その価格でも並んでくれて売れてしまうのです。都市が持つ力は凄いと感じます。
加えて国際試合の会場だとお客さんの数も違いますし、盛り上がり方も違うので、更に単価が高くなります。このような大阪や東京のイベントの場合、出店すると旅費も宿泊費もかかっても採算が良いのです。
商売としてはそれで良いのですが、やはり和歌山県での出店は寂しいので、もっと街中の賑わいとイベントの機会が欲しいと思います。和歌山県はどうしても500円かな。価格を800円に設定すると、売り上げが落ち込んでしまうのです。都市と比較して地方の力は弱い、地方の経済は弱いと感じますね。だから和歌山県を元気にしてください」と話がありました。
都市によって価格設定は異なることは分かっていましたが、その違いは2割から3割ではなくて5割、10割にもなっていることは都会と地方との経済格差が生じていることが明らかになる数字です。
残念なことですが、和歌山県の経済力は弱いと認めざるを得ない指標になりそうです。
オーナーは「私はやはり地元の和歌山県内で出店したいと思いますし、地元の人に喜んでもらいたいと思っています。ただイベントの少なさと購買力を考えると、出店依頼が重なると県外に行くことが多くなっています」と付け加えて話してくれました。
種類にもよりますが、屋外イベントでの食べ物の価格は500円ちょうど、または1,000円以内の壁があるように感じます。それ以上であれば「買うのを控える」行動になるように感じます。
「和歌山県を元気にして欲しい」とは、数字の伴わない抽象的な豊かさを言っているのではなくて、県内の経済力を高めて欲しいということです。食べ物やエネルギーを始め多くの物の価格が上昇していますから、コロナ禍の後遺症からの脱却や所得が上がらなければ生活は厳しくなるのは道理です。
経済対策と政府、中央銀行の政策によるものであり地方での対策は厳しいのですが、現実を聞かせてもらった結果を少しでも反映できるように来月開会の12月議会でも提案していく所存です。