活動報告・レポート
2023年11月21日(火)
大楠
大楠
大楠

樹齢450年とも言われている大楠にお参りしてきました。今日の和歌山城の上空は快晴で、気温は少し冷えていることから空気が澄んでいました。時代も季節が移ろっていますが、ここには変わらない大楠の姿があるという安心感があります。

大楠の枝葉に太陽の光が差し込む光景は神秘的で、太陽のエネルギーを吸収して大地に届けているように感じます。いつものように幹に触れると大楠と身体が一体化した感覚に陥り生命エネルギーが循環しているように感じます。命を育む太陽のエネルギーが大楠に吸収され、それが大地と身体に分け与えられている感じです。

触れている時の想像の世界ですが、楠の木の種がここに落ちて発芽、小さな芽は次第に成長していきます。戦乱の時代を迎えますが、戦から難を逃れて成長を遂げていきます。戦国時代の末期、ここに和歌山城が築城されることになりますが、その時は既にこの大地に根を張り立派な楠の木に成長していたのです。わが国では神の木である楠の木は城内に配置され江戸時代を過ごします。

やがて幕末から大政奉還、新政府樹立の時代を迎えますが、人間の刻む歴史を眺めながら明治から大正、昭和の時代を生きるのです。そして太平洋戦争が勃発し、和歌山市は空襲に見舞われます。和歌山城の天守閣は焼けて崩れ落ちますが、成長を遂げた大楠は戦火にも怯むことなく生命力を発揮するのです。

戦火から逃れてきた家族を大楠は温かく包み込みその命を護ります。今年の夏、空襲を逃れて大楠の下で一週間を過ごした家族の話を聞きましたが、ご縁のある人達の命を護り、護られた命を得た人達は、その後の時代を継承しているのです。

大楠

時代は令和へと移り変わっても、大楠は私達の安全と健康、そして命を見守ってくれています。和歌山市に命を得た大楠は、お城が築城されてからも人々の生命の営みを見守り、そして歴史を築いていく過程を眺めているのです。ご縁をいただいた人達に自らのエネルギーを与え、その力を預かった人達はそのエネルギーを使って歴史を築いてきたのです。

その時代の最先端に私達は生きています。これまでも大楠は多くの人達の命のきらめきと終わりを見届けてきました。その営みは私達がこの世を去った後も続くことになりますから、エネルギーを分け与えてくれている大楠の神様に「良くやった」「良く生きた」と言われるように生きたいと思います。

青空を覆うように枝葉を伸ばした大楠は、宇宙から届けられるエネルギーを自らの体に取り入れ、浄化したうえでご縁のある私達に与えてくれているのです。大楠に触れている時、上からのエネルギーの流れの循環の中にいることを感じることができます。宇宙と大地の間に命が存在していることを実感できる瞬間です。

宇宙と大地からの神々しいエネルギーを、何の見返りも欲することなく与えてくれる大楠に感謝しています。

その他
  • 令和6年春に開催を計画しているフェスタ実行委員会に出席しました。児童養護施設や子ども食堂を利用している子ども達を招待して、春の一日を楽しんでもらう企画です。フェスタで実施する内容を実行委員会で協議をして内容を詰めているところです。
  • 新しい産業を創り出すことと障がい者雇用を両立させることを目指した会議を行いました。既に多くの方々の支援が得られることとなり、事業をスタートさせる段階に来ている話を聞かせてもらいました。できれば和歌山市からスタートして欲しかったのですが、県外の地方自治体が熱心に誘ってくれたこと、必要な支援を得られたことから県外からのスタートになるようです。
    少し残念な気持ちがありますが、早く事業展開をするためには必要な判断です。いずれは和歌山市に本社のある企業として全国を席巻して欲しいと期待しています。