活動報告・レポート
2023年11月17日(金)
近畿自動車道紀勢線建設協議会促進大会
近畿自動車道紀勢線建設協議会促進大会
近畿自動車道紀勢線建設協議会促進大会

「近畿自動車道紀勢線建設協議会促進大会」に出席しました。この大会は紀伊半島一周高速道路の早期実現を目指して三重県と和歌山県が協力して取り組んでいるもので、毎年、国土交通省に対しての要望とこの大会での決議文を渡しています。

今回も二階代議士を始めとする国会議員の方々と国土交通省道路局長を始めとする幹部の方々が参加してくれた中での開催となりました。

紀勢線の印南から南紀田辺までの四車線化は令和6年1月に着工式を行い事業がスタートします。また串本インターチェンジまでの延伸は令和7年秋の予定だと聞いています。三重県との連結まではまだ少しの時間がかかりますが、県内の高速道路は令和7年が一応の目途となります。

本大会でも触れたことですが、高速道路は自動車専用道路としての機能を持つだけではなく観光や産業振興、そして命の道としての役割があります。高付加価値道路という表現がありましたが、インバウンドの観光客の誘客につながり、しかも熊野古道を始めとする世界遺産を巡る旅は付加価値があるので地域経済振興に直結することになります。

また高速道路が完成すれば企業誘致につながるため、産業振興につながります。県外から企業が進出してくれることや周辺産業の裾野が広がること、そして産業振興につながれば地元の産品が売れることなど相乗効果があります。加えて高速道路ができることで移動時間の短縮となり市場が拡大することになります。これまで地元と周辺だけで販売していた商品の商圏が広がります。地域のお店によっては商品の鮮度やお客さんの対面販売をモットーとしているお店もあり、これらの店舗ではインターネット販売はしていないのです。

近畿自動車道紀勢線建設協議会促進大会

高速道路の延伸は、このような地域のこだわりのお店の市場を拡大することになります。

紀伊半島の過疎地域にとって過疎化対策となり、地域振興にもつながることから期待が大きいのです。

そして命の道としての機能が評価されています。高速道路は山側に建設されているため、東南海・南海地震による津波から避難する道となり、救急車や物資の運搬など救援活動の体制が整うことになります。紀伊半島の南部はこれらの地震が発生した場合、巨大津波が到来することが予測されている地域ですから、まさに命の道になるのです。

この高速道路の早期完成に当たっての考え方は、通行量で評価するのではなくて、上述のように地域の経済効果で評価すべきものです。通行量は都会の方が多いに決まっているので、それで評価され予算が後回しになるようでは地域の発展はありません。高速道路が完成した場合の地域の経済効果を評価してもらうことで予算措置が図れるのです。

挨拶の中で二階代議士は「いつまでもこの大会を開催しなくてはならないようではダメなんです。本来、国土交通省から『任せてください』と言ってもらうぐらいでなければダメなんです」と話がありました。

高速道路は都心部を優先してきた歴史があり地方は放置されてきたのです。今こそ、地方の高速道路の完成を求めるべきなのです。紀伊半島の高速道路延伸は、他地域と比較して相当遅れてきました。三重県と和歌山県の悲願でもありますから、この大会決議を元にして協力に国に対して早期完成を訴えていきます。その弾みがついた大会になったと思っています。参加された皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございます。

その他
  • 大阪の友人に「帰り大阪に着くので事務所に立ち寄りたいと思います」と連絡したところ、「今市内にいます」と話があったので出会って懇談しました。良縁は気持ちの良いものです。
  • 東京と大阪から集まったメンバーで会議を行いました。食品ロスや子ども食堂の運営など日本人らしい活動をすることで、この価値を世界に発信することを協議しました。日本人が歴史の中で培ってきて私達が持っている価値を世界に広めたいと話し合いました。