活動報告・レポート
2023年11月14日(火)
交詢社
日本工業倶楽部

日本工業倶楽部において「陸奥宗光外務大臣の功績」について説明する機会をいただきました。同倶楽部の会員の方々が集まってくれたので、わが故郷の偉人について話をさせてもらいました。

この機会は会員である知人から「日本工業倶楽部で会合があります。片桐さんの時間が合えば倶楽部に来て下さい。私も陸奥宗光さんのファンなので、話を聴かせて欲しいと思います」と案内をいただいたことから実現したものです。僕も「是非、話をさせてください」と答えたのですが「伝統ある日本工業倶楽部で、会員の皆さんに説明が出来ることは有り難いこと」だと思って楽しみにしていました。

集まってくれた皆さんには、陸奥宗光外務大臣が明治新政府の悲願であった不平等条約を改正した功績や紀州で過ごした幼少時代のことを説明しました。その結果、経営者の方々や元官僚の方が話を聴いて関心を持ってくれ「来年、和歌山県で開催する全国大会には行きますよ」と話してくれました。

皆さん日経新聞を購読しているので、辻原登さんの連載小説を読んでいます。「片桐さんが陸奥宗光さんのことを説明してくれると聞いたので、最近一週間の『陥穽(かんせい)』を読んできました」と話してくれる人もいました。

丁度、一週間分の「陥穽(かんせい)」をまとめて持参してきたので「ここに持って来ています」と話したところ、「今朝の新聞の分はありませんね」と笑いながら答えてくれました。皆さんと陸奥宗光伯と和歌山県の偉人の話で懇親を深めることが出来ました。

他にも「和歌山県と言えば濱口梧陵と南方熊楠がいますね。どちらもわが国を代表する偉人です」と話してくれました。この倶楽部で、和歌山県の偉人の話で会話ができるとは思っていなかったので有り難いと思いました。

会員の皆さんとの時間を歴史と偉人談義で楽しみました。

交詢社

今日、もう一か所で講演を行いました。場所は歴史ある交詢社で、ここも会員専用の場所で公演の機会をいただきました。講演テーマは「陸奥宗光外務大臣の功績について」です。

紀州藩で過ごした幼少の時代から江戸に出たこと。そして坂本龍馬との出会いから不平等条約改正までの行動を説明しました。そして、新政府を築こうとした龍馬の志を引き継いで、明治新政府の最大の課題であった不平等条約を改正した陸奥宗光伯の功績についても説明しました。

会員の皆さんも関心を示してくれて「来年の和歌山大会には行きます」「陸奥宗光外務大臣に関する資料があれば送ってください。来年行くまでに勉強したいと思います」「私も和歌山市出身なんですよ。和歌山市から来てくれると聞いたので待っていました」などの話もいただきました。

講演の後、何点かの質問をいただきました。質問の内容は次の通りです。

  1. 陸奥宗光が投獄されたのは何故ですか。投獄中は何をしていたのでしょうか。
  2. 蹇蹇録に書かれている内容はどんなものですか。
  3. 5年間の投獄を終えた後にイギリスに行っていますが、通常では考えられないことです。
    どうしてそんなことができたのですか。
  4. イギリスで学んできたことは何ですか。
  5. 岡崎久彦さんの本を読んでいますが陸奥宗光さんは凄い人ですね、どんなことをされた人ですか。
  6. 日経新聞の「陥穽(かんせい)」を読んでいます。陸奥宗光の故郷の紀州藩はおもしろいところですね。陸奥宗光は和歌山県でどんな存在ですか。
  7. 説明を聴いて思いました。今の時代、陸奥宗光に学ぶことは何でしょうか。

以上の質問をいただきましたが、これまでになかった質問です。皆さん、よく勉強されているので講演をやった甲斐がありました。

話を聞いてくれた皆さんに感謝いたします。ありがとうございます。