活動報告・レポート
2023年11月12日(日)
山西書道教室展
山西書道教室展
山西書道教室展

山西書道教室展が県民文化会館で開催されました。出展した生徒さんの作品が展示室に飾られて来場者に書を通じた言葉を投げかけていました。作品の文字も書体も全く違いますが、共通しているのは「自由で伸び伸び」だと思います。山西先生は生徒さんを型に嵌めないように指導しているので、基本的には自由な書体です。

お稽古の時は生徒さんの性格に応じて似合う書体を推薦してくれるのですが、選ぶのは生徒自身なので書き方は全く自由です。特に大人は性格とこれまでの経験から、概ね個は決まっていますから、その価値の違う書体や指導をしても受け入れにくいのです。先生は生徒に対して、指導はするけれども型に嵌めない方針を貫いています。そんな先生の指導が現れている生徒さんの作品を楽しむことが出来ました。

現在の書道の課題は「子供が減っていることや習い事が多岐に及んでいることから、書道を習う機会はそれほど多くないことや、デジタル化により書く機会が大幅に減少していること」が挙げられます。

山西書道教室展

確かに文字を書く機会は減少していて、書くことよりもキーボードをタッチする機会が圧倒的に多くなっています。今では、タッチしながら考える思考が身についているように感じています。手帳には毎日の出来事を書いていますが、それは走り書きなので、落ち着いて丁寧に書く機会は滅多にありません。だから書道教室でお稽古をする時間は、日常を離れ大切な時間となっています。だからそこから生み出される作品も、生徒さんにとって大切な分身のようなものです。

教室展は生徒さんの作品展だけではなく、作品を仕上げるために費やした時間の集合体であり、非日常の中で生み出された心を形にしたものを見ているように思います。

これらの作品は活字ではなく、書体の決まったものでもなく、個が見せてくれる自己表現なのです。活字展を開催しても感動はありませんが、教室展では生徒の気持ちが想像できるので鑑賞した私達に感動を与えてくれます。

良い時間を与えてくれた山西先生と生徒さんに感謝しています。

ミニライブ
HoneyGOLDミニライブ

市内の児童養護施設を訪問してHoneyGOLDとミニライブを行いました。それまで毎年訪問していたのですが、コロナ禍の時期は感染予防のために訪問を控えていました。そのためミニライブは4年ぶりになります。当時、配布したCDを持って聴いてくれている子どもたちや、事前にYouTubeで見てくれていた子どももいたので元気溢れるミニライブとなりました。

その4年前のミニライブのお礼に子ども達から手紙をいただき、そのお礼の手紙に書いた内容から誕生した曲が「夢のお話し」です。メンバーが心から大切に思い、常に「一番大事な曲」だと話している曲で、HoneyGOLDのコンサートでのラストの曲になっています。

前半は子ども達と一緒に歌える曲を、中盤は一緒に踊れる曲を選曲してくれましたが、ラストの曲はやっぱり「夢のお話し」が誕生した学園なので里帰りした気持ちで締め括ってくれました。「ここに物語があるんだ」と思った場面で人は感動します。子ども達も先生方も、スタッフも、当時の嬉しい思い出が蘇った幸せな時間となりました。

HoneyGOLDミニライブ

その後は学園の特製のカレーをいただきました。カレーをいただいた場所は図書室で、書棚には子どもの頃に読んだ本が並んでいました。エジソンやヘレンケラーなどの伝記や世界の童話など「小学生の時に読んだ本だなぁ」と思いながらページを捲りました。子どもが読むような大きな活字と古い本の香りなどを感じ「子ども達にはここにあるたくさん本を読んで欲しいなぁ」と思いました。読書習慣を身につけることは人格形成や成長に欠かせないものだと思うからです。

ミニライブでの「寒くないですか」の呼びかけに対して、子ども達は「暑いっ」と答える程、元気いっぱいでした。元気を与えに来たのか、受け取りに来たのか分からなくなるほど、子ども達からたくさんの元気の塊をいただきました。