活動報告・レポート
2023年11月11日(土)
宮小学校創立150周年記念式典
宮小学校創立150周年記念式典
宮小学校創立150周年記念式典

和歌山市立宮小学校創立150周年記念式典に出席しました。同小学校の創立は明治6年だと知り、積み重ねてきた歴史に感動すると共に150年の節目の年にお祝いの式典を計画した学校長を始め関係者の皆さんの取り組みにも感動しました。教育と学校歴史を大切にしてきた姿勢が伺えますし、挨拶にあった「次の150年に引き継げるように」の言葉は歴史を引き継ぐ者の気持ちが現れていました。

こんな節目の年に小学校6年生の生徒の皆さんは私達を歓迎してくれ、「僕たちの気持ちを聴いてください」と自信たっぷりに校歌を歌ってくれました。伝統は見えないものですが、生徒の姿勢や校歌に自信を持っていることなどからうかがい知ることができます。

また創立130周年の時に校庭に埋めたタイムカプセルを取り出した取り組みを、当時の校長先生と保護者会会長が紹介してくれました。お二人とも久しぶりで懐かしく言葉を交わしました。「20年前に取り組んだことが20年後の今日、蘇らせることができたのは凄いことです。当時のことが懐かしいですね」と話しました。

あの時、20年後がこんなに早く訪れるとは思ってもいませんでした。20年後は想像できる未来ではなく、訪れるのはずっと先のことだと思っていました。しかし20年の経過は一瞬の出来事のように感じています。時間が20年間止まっていたのですが、突然、私達の前に出現したように感じます。

しかし20年が過ぎているのです。当時の小学6年生は32歳、1年生でも26歳になっているのです。どんな大人になっているのか分かりませんが、小学校での土台をもとに多くの経験を積んでいると思います。

当時の校長先生だった先生の表情から、20年後の未来の今日が訪れたことに感激していると思います。

次の機会は創立200周年ですが「50年後の世界に私達はいませんね」と笑って話しあいました。50年後の世界には在校生は社会で活躍していると思いますが、50年後、今日の来賓である私達は確実にいません。間違いなく50年後の世界も今日と同じような日常が存在していると思いますが、この場所に立っている人は確実に変わっているのです。

記念式典に出席して分かることは、未来の世界は今と変わらないようで確実に変わっているということです。今から50年前に記念式典に携わった人は今日、ここにいませんが、今の私達と同じような気持ちで50年後の未来を想ったはずです。50年前の人達が想った未来の世界を、今、私達は生きているのです。

全く凄いことだと思います。社会を支えている人は常に未来を描いて日常を生きています。明日も明後日も、今日と同じで何も変わらないように思いますが、未来に向かって一歩ずつ歩いているのです。一歩進むと自分と周囲は確実に何かが変わっているのです。あまりにも微差なので誰も気づかないだけで、世界の進むべき方向は意志の力によって変わっているのです。

いまの小学生は、これから中学生、高校生、大学生、社会人への道を歩んでいくので自分と周囲の変化を感じることができます。しかし大人である私達は、このような階段がないので変化を感じ取り難いのです。子ども達と同じように自分も周囲も変わっているのです。

気づかないけれども、私達は変化に対応していることを意識して数年先の未来を想像したいと思います。

教育と学校の歴史、そして先人たちの意志の重みを感じることができた、大事な記念式典に案内をいただいたことに感謝しています。宮小学校創立150年おめでとうございます。

その他
  • 「ナームの集い」に参加しました。今回は「慈悲と報恩」がテーマで、山中昇龍師の話を聴かせてもらいました。
  • 山西書道教室展を鑑賞してきました。大勢の来場者が来られていて、作品を鑑賞している光景がありました。コロナ禍以前に戻った感じがしました。