活動報告・レポート
2023年11月9日(木)
いきいきシニア
いきいきシニア

いきいきシニア役員の方々と会議を行いました。今回は来年度の行事計画を聴かせていただきお手伝いできることの話し合いをしました。令和6年は高野山と熊野古道が世界遺産に登録されてから20周年を迎えることや、国内食料自給率とエネルギー自給率の改善のための取り組みを知るための企画を提案しました。早速「行事計画を考えたい」という話に至りました。

また写真や絵画に興味がある人もいることから「地元の画家を訪ねて作品を観に行きましょう」との話になり、来月、アトリエを見学することにしました。シニアの方々が興味を持っていることの企画を考えて行事計画に反映させようと懸命に向き合っている役員の方々の熱意に触れることができました。

役員の方は「かつては60歳で定年を迎えたので60歳から社会参加してくれましたが、最近は早くて65歳、または70歳になってからの参加になっているので、以前とは違う難しさがあります」と話してくれました。

そして「高齢になっても興味を持ってやってみたら出来ることが多いのですが、『年だから』とやらない人が多いと感じています。その理由は定年延長とも関係しているように思うのです。
私達の時代は60歳定年だったので、定年の時は少しの寂しさを感じたものの『会社勤めで制約があり、やりたくてもやれなかったことをやってみよう』と思って社会参加しようと思いました。
その理由は、最初は旅行や趣味に時間をかけられると思っていたのですが、毎日旅行するわけではなく、趣味に関しても『時間があれば好きなことだけできる』わけではないことが分かったからです。自分のことだけに時間を使っていても『つまらない』ことに気づいたのです。
だから『社会参画してみよう』と思い、当時は国の後押しもありNPO活動が盛んな時期でもあり『いきいきシニア』に参加することを決めたのです。
参加してみると、これまで会ったことのない人との交流や新しい世界を見られることが楽しくて、いつの間にか役員に誘われて就任していました。役員になると自分たちでやりたいことを企画して、好きな現場に出られるので余計に楽しくなっていきました。会社勤めとは違う社会参画していることを感じることができています。会社を代表して地域社会に貢献するのと違い、個人で地域社会と接点を持つことは自由さがあり、自らの責任で発言できますし行動に制約もありません。高齢者として自由な社会で生きられるようになりました。
いきいきシニアで培った経験、そして人脈ができたので、今が最高の活動ができていると思っています。これまでも最高の活動をしてきたと思っていますが、今の活動も人のつながりも最高なのです。まだまだ止められません」と明るく話してくれました。

こう思えることは、高齢社会の理想の社会参画かもしれません。

過去、定年後の社会参画が言われた時代がありましたが、定年が延長されたことから社会参画時期と社会との関り方も変化しています。いきいきシニアの皆さんは、この課題に向き合っていることは素晴らしいと思います。

その他
  • 今年で23回目を迎える連合和歌山定期大会に出席しました。デジタル社会への対応や物価高への対応、そして賃上げなどの課題と共に、世界情勢に関心を持つことが大事であることなどの挨拶がありました。
  • 知人から、子ども達支援のためにボランティアに参加したいと訪ねてくれました。これまでも給水ボランティアなど災害発生時に行動していましたが、「災害発生時だけではなく子ども達の支援も行いたい」と抱負を話してくれました。一緒に活動することを楽しみにしています。