活動報告・レポート
2023年11月2日(木)
龍馬World in 和歌山大会
龍馬World in 和歌山大会
龍馬World in 和歌山大会 記者発表

令和6年7月に和歌山市内で「龍馬World in 和歌山」大会を開催することに関する記者発表を行いました。先週末に四万十市で開催された「龍馬World in 四万十」大会に参加した「紀州 宗光龍馬会」が大会旗と坂本龍馬の家紋入りの提灯を受け取って来たので、その報告を兼ねて記者発表を行ったものです。

取材対応してくれた各誌および記者の皆さんに深く感謝いたします。新聞に取り上げてもらうことで認知度は高まりますし、県内での開催に向けた機運が醸成されていきます。来年に向けて気持ちが昂るような記者発表となりました。記者の質問に対する僕の主な対応は次の通りです。

1.和歌山県で開催の意義について

龍馬会は坂本龍馬を称え偉業を話し合って懇親会をしている団体ではありません。龍馬の志を学ぶこと、共有することで現代に生きる私達がそれぞれの分野において志を持ち行動することを目指している団体です。北海道から沖縄県まで龍馬会がありますから、年に一度の全国大会は、そんな志を持ったメンバーが集まり議論を交わし、龍馬の志を再確認する機会となるものです。

先週末に開催された今年の四万十大会では、全国から約500人のメンバーが参加していましたが、熱気に溢れたことと主催者を始め地元の方々の企画と運営が凄かったことから、学びと交流の機会となりました。

そして前夜祭と大会終了後のエクスカーションで参加者は龍馬所縁の地の観光に出掛けたので、観光振興と経済効果もあるものです。

全国を巡っている龍馬会の全国大会が和歌山県で開催されることは、幕末の紀州を舞台とした歴史と偉人を巡る観光にも資するため観光振興につながり、交流会と宿泊を伴うことから経済効果も見込まれます。

もうひとつが龍馬の意思を受け継ぎ、不平等条約改正につなげた故郷の偉人、陸奥宗光伯の志と行動力を参加者に伝え理解してもらうことを目的にしています。これまでの大会は坂本龍馬一本でしたが、和歌山大会では海援隊で龍馬の弟分だった陸奥宗光伯をもう一人の主役と考えています。

龍馬の目指したものは大政奉還から新政府樹立で終わりではなかったと思います。日本が世界の国々から尊敬される国にあることであり、そのためには当時の西洋列強と互角に渡り合える国になる必要があると考えたのです。列強と同じように政府機関を確立させ法整備を行うことで同等の国となり、列強に負けない防衛力を整備することで、アジアの国々が植民地にしていった列強支配から免れようとしたのです。

そのため司馬史観ではありませんが、龍馬がもしも暗殺されていなければ新政府に入らずに蝦夷の地に渡ったと推測されています。世界情勢に精通していた龍馬は「ロシアは強大な国でありロシアの南下が脅威になるので防ぐ必要がある」と考えたのです。明治時代、坂本家は北海道に渡っていますが、これは龍馬の意思を継いでロシアの脅威に備えることを目指したものだと考えています。

そして陸奥宗光伯は欧米の情報に精通していたので、列強と対等な国になるために不平等条約改正に立ち向かったのです。令和6年はイギリスとの間で「日英通商航海条約」が締結されてから130年の年を迎えます。陸奥宗光外務大臣の歴史的偉業から130年の年になることから、明治政府の悲願であった不平等条約改正についても和歌山大会から全国に発信していくことを企画しています。

これまでの大会では開催県の知事、開催地の首長が参加してくれているのは、この全国大会開催による地元の歴史と偉人を全国に売り出せる効果や、観光による経済効果を理解しているからです。

和歌山県で開催することは平坦な道のりではなかったので、開催県となった誇りを持って全国から龍馬と歴史ファンをお迎えしたいと考えています。

2.和歌山県でのエクスカーションの売りについて

幕末、ロシアの軍艦「ディアナ号」が大阪湾深く侵入した事件がありました。これはペリーの黒船よりも早い時期であり、簡単に大阪湾に黒船が侵入したことに幕府は驚き、早急に対応することが求められました。

そこで勝海舟が和歌山市加太や和歌浦に出向いて、大阪湾に黒船を侵入させないための砲台検分をして歩いた歴史があります。勝海舟を追いかけるように紀州入りしたのが坂本龍馬です。龍馬は勝海舟と共に和歌山市加太を訪問しています。

加太観光協会の役員の方と「龍馬World in 和歌山」大会開催に関する話を交わした時、「加太は夕日が日本で一番きれいなスポットです」と話がありました。そして「龍馬もここで夕日を見たと思いますよ」とヒントをいただきました。「龍馬が観た加太の夕日」をエクスカーションの売り物にしようと決めた瞬間でした。

夕日が海に沈むのは西日本の特長です。中でも加太は友ヶ島と淡路島を眺めながら海に沈む夕日を見ることができる絶景の場所です。「龍馬も眺めた加太の夕日」を全国大会に参加した皆さんと一緒に眺めたいと思い企画しています。

龍馬が志を抱いて全国を巡っていますが、加太にも訪れた歴史を蘇らせて「龍馬が観た加太の夕日」としてこの機会を捉えて観光資源に仕上げたいと考えています。

その他
  • 障がい者が医療機関で診察を受けることについてお願いと対応をしました。診察に関して特有の難しさがありますが、お願いをした医療機関が親切に対応してくれたことに感謝しています。
  • 河川の水が、この河川に隣接する建物の地下室に浸水している状態になっていることについて対応しています。