会議をしている最中で円安に関わる気づきがありました。会議のメンバーの中に日本とワシントンDCを拠点としてビジネスをしている方がいました。一年の半分が日本、半分がアメリカです。
「最近、仕事の景気はどうですか」と尋ねたところ「円が安すぎて日本では仕事ができません。今は主にアメリカで仕事をしていますから、この会議を終えた後はアメリカに戻ろうかと思っています。今の日本は国際ビジネスに適さない経済環境になっています。国際ビジネスを手掛けている個人のビジネスパーソンは、活動拠点を国外にしていると思います」と話してくれたのです。
円安は「外国旅行の時に影響する」程度の認識では足りません。日本からビジネスの機会と国際的な人の交流機会が失われているのです。この期間は短期間かもしれませんが、失われたこの期間は将来の発展の機会を奪っていることになります。
WEB会議が活用できる社会ですが、ビジネスの基本は人と人が直接会って協議を重ねることと信頼関係と意思疎通を図ることが求められますから、円安で人と人が会う機会が少なくなることは歓迎すべきことではありません。
円安はインバウンド観光客を迎え入れることには効果がありますが、国際ビジネスの好機会が失われることになります。日本の将来を考えると、円安が続くことは良いことではないように思います。
アメリカと日本の両国でビジネスをしている方との会議を通じて、為替と国際経済を考える機会となりました。
森久美子先生が企画した「清姫伝説」の舞台が近づいてきました。今年の「きのくに文化月間」行事として開催されます。これまでアンコールの呼びかけがあり、何度か「清姫」を題材とした公演を実施してきましたが、今回の舞台が最終公演になると聞きました。
先生のスタジオを訪ねたところ、舞台の飾りつけや小道具などの準備が進められていました。「舞踊団のメンバーや生徒さんがレッスンに来た時に、舞台準備のお手伝いをしてくれています。本当に助かりますし、皆さんに感謝しています。舞台で踊りをお客さんに観てもらうことは私達の励みになりますし、続けていく動機付けにもなっています」という主旨の話を聴かせてもらいました。
大きな舞台の企画や準備、資金繰りなどを組み立てることは大変なことですが、森先生は何十年も継続して舞台を行っていることは「本当に凄い」の一言です。体力と情熱のなせる業だと思いますし、何よりもフラメンコを愛する気持ちが伝わってきます。
和歌山県でフラメンコ文化を広めるために、生徒さん達の発表の場をつくるために、そして全国に和歌山県の文化を発信するために舞台を続けています。この先も体力と気力、情熱の炎が燃えている限り、和歌山県はフラメンコの先進地であり続けると思います。そんな気持ちを感じた時間を共有することができました。今回の舞台の成功を祈念しています。
紀伊半島一周高速道路の開通と地域振興について会議を行いました。串本町まで開通する令和7年度は、和歌山県全体が飛躍する絶好の機会となります。和歌山市と白浜町、そして串本町が高速道路でつながることで、県都と国際線が発着する南紀白浜空港とロケット発射場が完成した串本町までの観光と産業振興の絶好の機会となり、しかも継続性があることになります。
令和7年度の開通までに、ロケットと宇宙、南紀白浜空港の活用を核とした高速道路の活用と当該地域の振興の企画と具体化を完成させなければなりません。開通した時からいよいよ検討するようでは遅いのです。開通の2年前の今から地域振興計画を策定し、具体化に向かわなければ機会を逸してしまいます。
諸事情によって、もう具体化させる時期は過ぎていますから、早急に高速道路を核とした地域振興策の検討が必要です。