活動報告・レポート
2023年10月9日(祝・月)
世界の中の日本
コンサート
コンサート

和歌山城ホールで地元歌手の方々が出演するコンサートがあり、応援に出掛けました。

カラオケの歌の発表と、地元の歌手が登場するとあって大ホールはお客さんが埋まっていました。ちょうど、昨日の「光の学園祭」でご一緒した方々が声を掛けてくれたので、一緒の席で応援することになりました。

「和歌山市が音楽で盛り上がることは嬉しいことです。賑わいがあることは良いことですね」など話ながら歌を楽しみました。文化の秋のひと時を、音楽好きの皆さんと一緒に楽しむことができたことに感謝しています。

世界の中の日本

とてもおもしろい話を聴きました。日本は世界の中でも特別な凄い国だと分かる話しです。日本の位置は東にアメリカ、北にロシア、西に中国があります。世界の三大大国に隣接している国が日本であり、みっつの大国と隣接している国は他にはないのです。しかもこれらの大国と紛争に発展することなく、平和を維持しているばかりでなく、世界で三番目の経済大国なのです。

これだけで奇跡を起こしている国だということです。隣接しているのはいずれも大国ですから、相当の外交力が必要だと思います。日本は外交が下手だと言われますが、現実を見るとそうでもないように思えます。むしろ外交力がある方ではないかとも思えます。

更につっこんでみると、日本はアメリカ、ロシア、そして中国に囲まれているのです。みっつの国と均衡を図りながら平和を維持し、世界に冠たる経済力を維持していることは凄いことだと思います。しかもエネルギー需給率も食料自給率も低く、資源も少ない国が繁栄しているのですから、国の体制も良くて日本人が優秀だとも言えそうです。

世界に日本があることで最低限の平和を維持しつつ、経済も発展しているという意見も聞きました。「もし日本が世界になかったとしたら、世界の産業は50年遅れていただろう」との意見です。勤勉で真面目、他人を思いやる心を持っている日本人は、世界で稀有な存在だから独特の文化と価値観を持ち、優れた経済活動を続けられているのです。

しかも世界各国が経験したことのない高齢社会における繁栄という課題に挑んでいる最中です。バブルもデフレも経験して、それを乗り越えようとしている日本ですから高齢社会を乗り越える経験も有することになると思います。世界は日本の取った施策を見習うことになるように思います。

日本は主張が下手だとか、腰が引けているなど言われることがありますが、三大大国に囲まれていることから考えると、下交渉力が優れているのではないかと思います。一般的に大きな問題を解決する時、多くの場合、水面下で交渉をしたうえで、お互いに納得できる水準に達した時に表面化させる手段を採用します。表で真剣勝負をするとスポーツの試合のように勝敗が決してしまいます。

世界の秩序維持や問題解決の手段として戦争は好ましくないことを考えると、主で勝負することよりも、水面下で交渉して道筋を整えることの方が大人のやり方に思えます。言い方を変えるなら、喧嘩よりも話し合いで解決する方が、問題解決の優れた手段だと思います。

日本はロシアと中国には戦争で勝利していますが、アメリカには敗れています。アメリカに敗れたことで、大国に囲まれたわが国が将来とも生き残る方法を見出し続けているのかもしれません。

だとすると今の外交と立ち位置がベターな選択のように思いますし、世界情勢の変化に応じて対応できるしなやかな強さを持つ日本人であるようにも思います。

大木が聳え立つ森の中にある、竹のような存在が日本かもしれません。竹のしなやかさと、どんな環境にも負けることなく下に下にと根を張っていく生命力、繁殖力は、日本人の強さと似ています。「竹のような強さがある人」という表現がありますが、竹は日本の文化であるように、日本人は竹の強さを持っていると考えたいところです。