毎月開催している学習会である令和会に出席しました。今回は戦後復興やウクライナ情勢などの学習機会となりました。ここで樋口季一郎中将と根本博中将が先の大戦時、ロシアの侵攻からわが国を護った功績についての紹介もしてくれました。語られる機会が少ないことから、ややもすると忘れ去られている歴史上の人物にスポットを当てて紹介してくれる機会を持てることは大事なことだと思います。
ポツダム宣言受諾後の南樺太へのロシアの侵攻などの歴史と現代のウクライナとの戦争などから、わが国として護るべきものは護る姿勢を持たなければならないと思いました。
また護国神社宮司さんからも貴重な話を聴かせてもらいました。
1.護国神社に祀っている英霊は、私達に対して「覚悟を決めて対応して欲しい」と思っています。わが国が外国からの侵攻に対して防衛するなら防衛する覚悟を持つこと。防衛を放棄するなら放棄する覚悟を持つこと。それが英霊たちの望んでいることです。覚悟のない議論を望んでいることはありませんし、議論だけで結果を出さない姿勢も望んでいません。彼らは身体を失っても魂になって日本を護る覚悟を遺書に記しています。魂になっても国を護ってくれている英霊に応えて欲しいと思います。
2.話を聴き琴線に触れたけれども感動しない人は駄目です。感動する心を持っている人、感動した場合涙を溢す人が本物です。英霊の魂に接して涙を流してくれる人がいるから、英霊の魂はこの国を護ってくれているのです。感動もしない、心が動かないような人が増えてくると、この国に危機が訪れると思います。
3.現実を知らなければ課題に対処できないのです。知らないことは危険なことですから、現実を知ることが土台です。土台を元にして対処方針を決めて実行することが大事なことです。現実を直視しないで逸らす人が多いのです。
4.現代の政治は、手術の腕は良くないけれど真面目に診てくれる医師のような状態になっています。真面目であることは当然のこととして腕が良い人が求められているのです。中国やロシアなどはリーダーが剛腕なので、腕が良くなければ直面する課題に対処できなくなります。
宮司さんからは、歴史を元にして示唆に富んだ話を聴かせてくれました。心に刻んでおきたい学びがたくさんあります。
またウクライナとロシアの戦争が勃発した直後の令和会で、僕が発言した内容を改めて紹介しました。西側諸国がロシアを経済封鎖してもロシアは痛くも痒くもなく、ロシア経済は落ち込まないどころか戦争によるインフレを抑え込む効果があることを伝えました。
天然ガスなどのエネルギー資源を持つロシアは、ヨーロッパ諸国への輸出が止まったとしても、エネルギー資源を引き受けてくれる国があるので経済はぐらつかないのです。中国やインドなどの国は、ロシアが輸出せずに余った天然ガスなどのエネルギー資源を受け入れるので、ロシア経済は不安定になりません。
むしろ、天然ガスを止められた西側諸国は物価が上昇するのでインフレ傾向に向かうことを説明しました。これは今から2年ぐらい前に説明した内容ですが、西側諸国は物価上昇しているので中央銀行が経済対策で抑え込もうとしていますが、ロシア経済でそんな動きはないと思います。
わが国はロシアとウクライナの戦争の影響をもろに受けているので、物価高なのに低金利政策が続いています。しかも賃金の上昇が低いので一時期はインフレ下の不況、スタグフレーションの気配すらありました。
どちらかと言えばアメリカ、ヨーロッパ、日本など西側諸国の経済の方が物価高の影響を受けてインフレを抑え込む対策を実施している状況で不安定に陥ろうとしているようなのです。
以上のような学習と意見交換を行いました。