活動報告・レポート
2023年9月10日(日)
大阪・関西万博を契機とした和歌山県観光
JP労組和歌山連絡協議会定期総会

JP労組和歌山連絡協議会定期総会に出席させていただきました。毎年、案内を頂戴してお祝いの言葉を伝えています。今回も招待いただいたことに感謝しています。大会での挨拶の趣旨は次の通りです。

こんにちは。第15回目を迎えられた和歌山連協定期総会のご盛会を心からお祝い申し上げます。合わせて今春の統一地方選で応援いただいたことに深く感謝申し上げます。お陰様で、早速6月の県議会で登壇するなど、継続した活動をさせてもらっているところです。

JPさんの総会に出席させていただくと、いつもそうですが特別に思い出すことがあります。学生時代に冬休みになると毎年、アルバイトをしていました。当時10万円に足りないバイト代でしたが、学生の小遣いとしては大きくて、働いて稼ぐことができたことに感謝していたことを覚えています。アルバイト内容は年賀状の仕分けと配達でしたが、大変な作業だったことも覚えているので懐かしい思い出です。

そんな配達経験があるので分かることですが、今の和歌山市は高齢化と一人暮らしの方が増えているので、郵便配達で声を掛けてくれることが「とても嬉しい」ことを聞いていますし、ポストに郵便物やチラシなどが溜まっていると「何かあったのかな」と思い、行政と連携した対応をしてくれているので、地域社会の見守り隊としての役割を果たしてくれていることも理解しているので、皆さんに感謝の気持ちを持っています。

近隣とのコミュニケーションが不足している現代社会なので、郵便配達や電力の検針の仕事で訪問した時の会話や周辺環境の変化への気配りは地域社会として有り難いことだと思っています。これからも共に地域社会に役立つ活動をしていきたいと考えています。

また当選後の県議会では、建設委員会委員として活動させてもらっています。まちのインフラ整備、都市機能の見直し、そして計画道路の完成を急ぐなど、皆さんの仕事に役立つような県土整備に務めています。また歩道や自転車道の凸凹や補修が必要な個所の修繕など、可能な限り、皆さんの意見に対応しているところです。これからも執行部と連携を図りながら道路整備などにも取り組んで参ります。

最後になりますが、本日の定期総会が皆さんの活発な議論によって活動方針を確認していただき、実りある総会になることを祈念して挨拶とさせていただきます。本日のご盛会、誠におめでとうございます。

大阪・関西万博を契機とした和歌山県観光

観光事業者と、大阪・関西万博を契機とした和歌山県観光のあり方について話し合いを行いました。

話し合いの趣旨は「大阪・関西万博が開催されることは歓迎ですが、今の和歌山県の観光行政の取り組みでは、万博に訪れたお客さんが和歌山県まで観光に来てくれることはないと思います。兵庫県を始め関西の府県は、万博を訪れるお客さんの誘客に向けた本気の取り組みをしています。お客さんが万博に来る時は、万博を見た後はどこに行こうかを既に決めているのです。万博に来たついでに『和歌山県に行こう』と思う人はいません。事前に関西での旅行計画を組み立てているのが普通です。

つまり旅行会社や関西以外の地域の地元旅行関係者に対して『和歌山県観光を今から売り込んでツアーとして企画してもらう』必要があるのです。時期からすると、もう遅いぐらいです。でも今からでも和歌山県観光の強みと良さを伝えて周るべきです」。

そんな和歌山県の強みについて話し合ったのです。

和歌山県の強みは「食」「温泉」「世界遺産」「パンダ」などですが、それ以上に売り込むべきものは「発祥」と「起源」が数多く存在する「聖地」です。令和7年の万博開催の年に向けて、「発祥」「起源」「聖地」を感じてもらえる企画をして誘客につなげるべきなのです。

大阪・関西万博と相互誘客を行い全国の旅行事業者が売りやすい商品をつくってもらえる仕掛けが必要なのです。仕掛けをすることなく、万博に訪れたお客さんが和歌山県に来てくれることはありません。仕掛けに必要な武器となる「発祥の地」「聖地の宝庫」が数多くありますから、それらを巡ってもらう企画と旅行商品を売り出すべきです。

幸い、和歌山県内の市町村には、新たに作り出さなくても体験観光がたくさんあります。これは体験型の博覧会だった1999年に開催された「南紀熊野体験博」のノウハウと経験が生きているからです。ゼロから発祥の地巡りや体験観光を生み出すのではなくて、過去に実施した企画やイベントを再現して、和歌山県の発祥の地巡りと聖地を訪れる旅を発信すれば良いのです。

「記紀」に代表されるように、和歌山県は歴史と文化の宝庫です。長い歴史を刻んでいますから、もはや聖地とも言える場所が存在しており、和歌山県でしか体験できない食と観光を提供することで、万博に来たお客さんには「関西に来た限りは和歌山県を訪れてみよう」と思ってもらえるようにすべきです。

これからアイデアと企画を詰めていきますが、再来年に向けてこんな話し合いを行いました。