活動報告・レポート
2023年9月7日(木)
300年の人生の話
300年の人生の話

「私の人生は人の何倍も波風があったので300年分は生きてきました。だから多くの経験を伝えることができますよ」と話してくれました。これまで経験した話を聴かせてもらっていますが、今回も示唆に富んだ話を伝えてくれました。

「お陰様で私のところには良い人だけが集まります。私達の周囲の空気が良いので、良い人が集まって来てくれるのです。人は自分にとって居心地が良い空間や場所を好みます。『ここは居心地が良い』と感じる場所もあれば『なんとなく居心地が悪い』と思う場所もあります。感じ方は人によって違うのですが、恐らく、同じ価値観を持っている人がいる空間や場所は居心地が良くて、異なる価値観を持った人がいる空間は居心地が悪いと感じると思います。ここにくるお客さんは、人に親切でお互いに助け合える関係にあります。

私達にとって居心地の良い空間を創り上げたので、もう以前のような仕事や場所には戻りたくありませんね」と話してくれたのです。

これには理由があります。この方は以前、飲食店を経営していたのですが、突然、病で倒れました。直ぐに病院に運ばれて集中治療室で手当てを行った結果、無事に退院したのです。

僕も覚えているのですが、入院した当初、CTを撮影したところ脳に大きな腫瘍があり、医師も「これは手術しなければならないけれど、取り除くには厄介な場所だ」と思ったそうですが、不思議なことに数週間が経過して再びCTを撮影したところ「脳腫瘍が消えていた」のです。前後に撮影した写真を見せてもらったことがありますが、確かに跡形もなく消えていたのです。医師も消えた原因が分からずに退院したのです。

さて救急車で病院に運ばれて入院している時、「誰一人として電話もLINEもなかった」そうです。お店を営業している時は、問い合わせや要望がたくさんあったのですが、入院した時、誰からも連絡がなかったそうです。

「人ってこんなものかな」と思ってショックを受けたのです。人は困りごとがあって親切に対応、解決してもらったことでも、「3年もすれば忘れてしまう」と話してくれました。寂しい話ですが気持ちは分かります。確かに、人は親切にしてもらったことでも、数年もしたらに忘れてしまうように感じます。

だから、そのお店をやめて、自分達が居心地の良い空間の小さなお店をすることにしたのです。今では常連の良いお客さんに囲まれ、またそのお客さんが友人を連れてくるようになったのです。今もこのお店は、開店当初よりもっともっと良い空間に成長しているのです。

以上のような話も含めて、過去から現在まで300年の人生の経験を聞かせてもらっています。

そこには助け合える関係の人がいて、古い言葉ですが義理と人情があり、困ったときは自分のことのように動いてくれます。そこにはお金の貸し借りは全くありません。ようやくそんな人間関係を築けたことから、小さなお店でお客さんや友人との会話を楽しむことができているのです。

今日もお店のオーナーから、たくさんの話を聴かせてもらえたことに感謝しています。

「龍馬World in 和歌山実行委員会」会議
「龍馬World in 和歌山実行委員会」会議

「龍馬World in 和歌山実行委員会」会議を行いました。第一回目となる実行委員会を発足させて、いよいよ本格的に全国大会に向けた取り組みをスタートさせました。会議は午後6時から9時まででしたが、議論が途絶えることなく熱心に計画案を確認していくことになりました。

和歌山県で龍馬会の全国大会が開催されるのは初めてのことですし、次の機会はないかもしれない規模の大会です。実行委員会を発足させて取り組みからには、これまでの開催県に勝る企画にしたいと思っています。

和歌山県なので、この全国大会の特徴は「龍馬と宗光」の両雄を顕彰し、二人の偉人が命を賭けて成し遂げた、日本が世界から一流の国として認められた経緯に脚光を当てることです。和歌山県人で、歴史を知る人であればあるほど、紀州藩と龍馬との関係性を話題にします。今こそ、歴史に横たわっている紀州藩と龍馬の確執を取り除き、共にこの国を護り築いた歴史に脚光を当てたいと思っています。