活動報告・レポート
2023年9月2日(土)
お墓参りの話
お墓参りの話

お坊さんから「お墓参り」の話を教えてもらいました。お墓参りを続けると運気が好転する話です。

このお坊さんは知り合いの経営者から「私は毎朝5時30分に起きてお墓参りをしています。毎日欠かさずにお参りしています。お墓参りをし始めてから会社の業績も私の周囲の出来事も好転しています」と話を聴いたことがきっかけだそうです。

自分で「私がお坊さんなのにお墓参りは月に一回程度だったので、毎日お墓参りをすると運気が好転するのだろうか」と思ったそうです。しかし友人である経営者の会社の業績が良く、会う度に生き生きとしているので「祖先のお墓はお寺にあるのだから、毎日お墓参りをしよう」と思ったのです。

その日からお墓参りを始めたところ、氣持ちに変化があったのです。

月に一度のお墓参りだと「よそ行き」の畏まった心でお参りをしていたのですが、毎日になると「よそ行き」ではなくて「日常」になっていったのです。日常になるということは、お墓の前で畏まることなく、自分の思いをさらけ出すことになるのです。

お墓の中の両親に向かって「昨日、嫌なことがあったのです。あの人と関わるとロクなことがないです」「今日暑くてしんどいので仕事をサボりたいなぁ」「子どもが言うことを聞かないで困っている」など、日常の不満を言うようになったのです。祖先からすると日常の不満を聞かされることになったのです。

お墓の前で不満を言っていると「先祖が、お前が自分でこの問題に向き合え」と言ってくれていることに氣づいたのです。そのために「日常の不満を解決するように行動することがやるべきことだ」と思ったのです。

日常の不満をさらけ出すことで自分と向き合えるようになったのです。不満を人の責任にするのではなくて、自分で解決するように思ったことから心構えと行動が変わっていったというのです。

自分の課題と捉えて行動することで日常が好転していくのだそうです。

だからお墓の前では不満を言ってもいいのですが、できることなら「ありがとうございます、を三回繰り返して欲しい」のです。それだけで良いのだそうです。

このことを、少し固い表現をすると次のようになります。

  • 露の状態になる

自分を包み隠さず全てがあらわになっている状態で、素の自分になること。ご先祖の前に立ったときは、社会的地位や役割を捨てて露になること。雑念を捨てて心を空っぽにする心の状態を保つことです。

そうすると先に述べたように、日常の中で素の自分になると、自覚のないまま抱えている問題や不安、不満、願望が見えてきます。ご先祖に感謝する機会が同時に自分自身と向き合う機会となり、毎日意識していない自分を発見できる楽しい機会となるのです。

  • 如在

ご先祖が、まるでそこにおられるかのように、その存在を感じることです。やがて個々の先祖というよりは、太い柱のような祖先の集合体があって、それが宇宙の根源につながっていくイメージになっていきます。宇宙の根源とは神仏であり、結局、自分もその神仏の一部であると感じるようになっていきます。

この露と如在の心境で「報恩感謝」の気持ちを表してください。そうすることで、ご先祖からいただいているご恩に氣づき感謝するとともに、その恩に報いていくような生き方をしようと思うのです。

更に発展すると、意識をすればどこにいてもその存在を感じられるようになり、いつも自分の行動を見られているので「悪いことはするな」と見守ってくれ、くじけそうになった時は意識すれば、いつも力を与えてくれるという安心感が生まれます。

つまり、真面目に目の前の課題に取り組んでさえいれば、必ず道は開けるのです。

最後に「大地黄金」のことを教えてくれました。

「今、自分がいるところで精いっぱい力を尽くせば、その場所が黄金のように輝いてくる」

ことです。今いるところが「大地黄金」の場所なのです。

人に喜んでもらえる仕事、役割を果たさなければ、自分の行動には何の価値もないのです。

お墓参りの話を教えてもらったことに感謝しています。ありがとうございます。