和歌山市中学校PTA連合会からの高校入試に関する要望を、県教育委員会と県議会で受け取りました。この要望は毎年8月、来年の高校入試の改善意見を元にしたPTAからの要望を受け取り、意見交換を行っているものです。今回出された主な意見は次の通りです。
各高校で開催している体験学習を複数回開催して欲しい。子どもが高校に行って授業やクラブの様子を見て体験することで「行きたい高校」だと思えるからです。私の子どもは現在高校2年生なのですが、中学生のとき志望校は2つありました。一つの高校の体験学習に行ったとき、とても印象が良かったので「この高校に行きたい」と思ったから受験することになったのです。
もう一つの志望校の体験学習は開催されなかったのか、日時が合わなかったのか分からないのですが、子どもは行かなかったのです。そのためその学校の雰囲気や良さが分からずに、体験学習を受けた高校に進学することになったのです。
私の中学生の子どもは、今年の高校の体験学習で、串本古座高校に行きました。宇宙授業があるので興味を持ち体験したのですが、「串本古座高校はとても良かったし、ここに行きたいと思った」と話してくれています。現地に行くことで高校生活が想像できますし、彼は「理想の高校生活が頭に浮かんだ」と言っています。体験学習はとても生徒にとって大事な機会なので、各高校とも複数回開催してもらって選択肢を与えて欲しいと思います。
県教育委員会は特色ある高校を目指していること、全国公募の高校も設定しているようです。特色ある高校とはどんなことですか。全国公募の高校だと県内の生徒が進学しにくくなりませんか。
また高校によってはスポーツ推薦がありますが、文化部の活動も評価してもらって文化活動推薦も検討して欲しいと思います。
先生の働き方改革によって、クラブ活動から地域スポーツクラブへと移行していくように聞いています。クラブ活動ではないスポーツ活動は内申書で評価してくれるのでしょうか。現在もクラブに所属しないで、学校外のスポーツ活動で実績を上げている生徒もいます。そんな活動もスポーツ推薦の対象として評価してくれるのでしょうか。
和歌山市内の高校で不合格者の出る可能性が高いので、和歌山市内の高校の募集定員について十分の配慮をお願いしたい。
高校入試を控えた子どもがいる家庭の最大の悩みごとであり、乗り越えるべき難関のひとつだと思います。多くの人は高校入試の思い出はあると思いますが、和歌山市内の昭和世代の人にとって、人生で最初の高い山だと思って取り組んだはずです。当時、和歌山市内には私立高校が少なくて、公立高校を受けることが一般的な考え方でした。子どもが多かったことから不合格の人数も多く、大変な春を迎えたものです。
あの時代から現在まで受験生を持つ親の気持ちは変わっていないと思います。「何とか志望校に合格して欲しい」「子どもの願いを叶えてあげたい」と思っています。
今回も、そんな保護者の気持ちを感じられたので、受け取った側は真摯に対応しています。夏休みを終えて高校入試が控えている生徒にとって、勝負の二学期を迎えることになります。志望校を目指して勉学、スポーツに励んで欲しいと思います。
- 大雨が降った時、台風の時は必ず冠水する地域があり、狭隘で老朽化している水路の改善について要望しました。山から吹きでる水を住宅地に行かないように堰き止めることや、大雨の被害を最小限に抑えるためにできることを協議しました。
- 今月開店した「ビッグ・マム」を訪ねました。店主とお客さんが笑顔で交流できる店内は明るく居心地の良い空間でした。開店おめでとうございます。