活動報告・レポート
2023年8月25日(金)
スナーダイクマエ絵画展
スナーダイクマエ絵画展
スナーダイクマエ絵画展

今年で11回目を迎えるのが「スナーダイクマエ絵画展 和歌山」です。カンボジアの児童養護施設「スナーダイ・クマエ」は和歌山県出身のメアスさんが代表を務めて運営しています。毎年、8月に和歌山県で開催してくれていて、今回も案内をいただきオープニングに参加してきました。

会場には同施設の子ども達の作品が展示され、セレモニーに来てくれた方々や高校生も熱心に作品を鑑賞していました。またこの施設で成長したカンボジアの方も来場してくれて「後輩たちの作品を見てください」と説明をしてくれました。

この方はご縁があって、現在、日本で生活をしていますが、スナーダイ・クマエの子ども達を弟や妹のように思って話をしてくれました。

今回は従来よりも会場が広くなり、展示作品や子ども達の写真も増えているので、現在の施設の状況が良く分かりました。

スナーダイクマエ絵画展 スナーダイクマエ絵画展

メアスさんの活動は「凄い」と、今回も思い知らされました。11年もの年月、和歌山県の皆さんがずっと応援してくれていることを誇りに思います。

スナーダイクマエ絵画展
担任の先生

高校三年の時の担任の先生と話しました。

「先生、いよいよ同窓会の日が近づいてきました。みんな楽しみにしているので予定通り開催するので来て下さいね」と伝えました。

先生からは「場所は聞いたので分かっているから大丈夫」。

「先生、会場に行く時に迎えに行きますから。駐車場に着いたら電話をするので自宅で待機しておいてください」。

「俺はノンアルコール飲料しか飲まないから大丈夫だが」。

「迎えに行きますから待っておいてください」。

「では、そうすることにするわ。頼んどくな」。

「分かりました。お会いすることを楽しみにしています」。

以上のような短い会話を交わしましたが、不思議と幸せな時でした。先生と生徒の関係から、今では同じ社会人として認めてくれているように感じたからです。尤も、今さら社会人として認めてくれたのではなくて、卒業後に同窓会を開催したときからクラスのみんなを社会人として認め、本当に可愛がってくれていました。

以前の活動報告に記したと記憶していますが、こんな話を伝えてくれたと思います。

「お前たちは飛び抜けた奴はいなかったけれど、俺が担任した中では印象に残っているよな。飛び抜けてはいなかったけれど、全体的には平均値を超えていたと思う。だから何かやってくれるような気がしていたな。お前たちはまだまだこれからだな。

だかお前たちのクラスの同窓会を楽しみにしているから、毎年でも開催してくれたら有り難いかな。俺はできるだけ毎回、参加するから、よろしく頼むわ」。

こんな話をしてくれたと思います。

僕たちにとっての誉め言葉であり、長い教育生活の中で印象に残っているクラスであり、在校生の時はたいしたことがなかったとしても、将来に期待できるクラスだったと評価してくれたからです。

果たして僕たちは先生の期待に応えられているのか分かりませんが、一応、社会人として生きて来られたので、今年の先生の回答を楽しみにしています。

「よくやった」と言われるのか「何をやって来たんだ」と言われるのか分かりませんが、恩師の言葉を聴けることを楽しみにしています。

あと何回、直接会って恩師の言葉を聴くことが出来るのかと数えるような年代になってきました。少しの言葉でさえ、意味のない些細な言葉でさえ貴重だと思います。高校三年生の時に出会い、担任したクラスの僕たちを育て導いてくれた恩師だから、感謝の気持ちを抱くのは当然のことです。

退職後、先生は外国旅行を楽しみにしていて、毎年一か国ずつ旅していました。前年に訪れた国の話を同窓会で話してくれていたのです。数年前に体調を崩してからは旅行に行かなくなりましたが、それでも同窓会は楽しみにしてくれています。

僕たちは「やれる限り同窓会を開催して先生に来てもらおう」と話しています。18歳の時代から61歳の時代を迎えています。実に43年前の恩師ですが、今でも恩師でいて言葉を聴かせてもらえることは有り難いことです。

今年も18歳に戻れる夏が訪れました。密かに、僕たちは巡りくる暑い夏を楽しみにしています。