活動報告・レポート
2023年8月23日(水)
移住、定住
人口減少対策シンポジウム 移住・定住問題を中心に

和歌山県に移住、定住している皆さんと県とすさみ町長とのパネルディスカッションが開催されたので参加しました。

県外から和歌山県に移住してくれた皆さんの意見は、地元の私達にとっても地元の良さを感じることになりました。

かつては東京から地方への移住は定年後の方々が中心でしたが、現在は20歳代から30歳代の方が移住をしています。仕事がオンラインでできる環境になっていることや、都会での生活よりも自然豊かな地域で生活する方が自由だと感じているからだと思います。

和歌山県は以前から移住、定住政策を行っています。現在人口は90万人を下回り、いよいよ人口減少社会が実感できる状況になっています。移住、定住してもらうには、和歌山県が豊かな生活ができてオンラインで仕事も出来る環境であることを伝える他、人との交流機会があり住みやすさを訴える必要があります。

短期的には移住、定住に伴う補助金制度も効果があると思いますが、ずっと暮らしてもらうためには親切な人、人との交流、移住してくれた方を受け入れる姿勢が求められると思います。

東京から片男波に定住してくれた方の意見です。

海が見える環境の中での暮らしがしたかったので片男波にきました。当初、東京にも通勤が可能で移住で人気のある静岡県を考えていましたが、片男波に古い家があったので和歌山市に行くことを決めました。

仕事の相手は東京ですが、オンラインで仕事が出来るので問題はありません。自宅から海が見えるのですが、片男波の景色は最高で、求めていた豊かな暮らしが出来るようになりました。

また近くに秋葉山もあるので子どもを連れて散歩に行っています。海があり山も生活の近くある環境は素晴らしいと思っています。和歌山市の生活に満足しています。

和歌山市の良さは海と山が近くにあることですが、移住してくれた方からその良さを話してくれたので、話を聴いた私達は和歌山市の良さを再認識できました。

古座川町に移住してくれた方の意見です。

古座川は自然のレベルが違いました。ジビエ料理も食事できますし、生活に求めていた環境です。古座川の自然は最高なので、もっと多くの人に観光に来てもらえるよう観光発信をしています。

すさみ町に移住してくれた方の意見です。

人のつながりがある町なので、移住者でも受け入れてもらえました。みんな親切で漁師の方や農業の方にも紹介してくれて、仲良くなることができました。そのお陰で、新しいビジネスに取り掛かることが出来ています。

未利用魚というものがあります。シイラなど魚は売れないので、網にかかっても沖で捨てていました。でも加工、調理のやり方によっては食べられるので、東京のレストランと交渉して、お客さんに提供してもらえるようになりました。本格的にはこれからですが、未利用魚の利用ができると地元の皆さんの収益になるので、すさみ町のためになれると良いと思っています。

すさみ町は人の数珠ができる町だと思います。

僕が印象に残った話は以上です。

最後に聞かせてもらった「ここにいる皆さんは人生を選択して、ここに来たのです。だから地域のリーダーになれるのです」の言葉も印象に残りました。