和歌山大空襲体験を語る「うたかたコンサート」でご縁をいただいた上原ハツさん。当日、この戦争体験を語ってくれる90歳の女性です。
ハツさんの弟さんの一人が現在もロサンゼルス在住で活躍されています。元南加和歌山県人会の会長をされていたことから、何度か故郷、和歌山県に戻ったことがあるようですが、これまでご縁がありませんでした。
令和5年10月8日「第2回和歌山県人会世界大会」が和歌山県内で開催されることになり、上原さんも来県してくれることになりました。ハツさんから弟さんの話を聴いているので、「楽しみに歓迎したいです」と話していたところ、「来県したときに食事会を開催する予定なので、参加してください。一番、最初に片桐さんの予定を聴かせてもらいたいと思いました」と案内をいただきました。有り難いお話に感謝するばかりです。
数か月前にご縁を頂戴したばかりですが、「うたかたコンサート」企画をしている中で、ハツさんのお人柄やこれまでの体験を素晴らしいと思い、活動の場が必要だと思うようになりました。
ハツさんからは「私の体験話が役に立つのであれば何でもやりますよ。私は三人の弟の成長のために生きてきたと思います。だから今は自分の人生を生きたいと思っています。90歳になって私の人生が変わったのは、片桐さんに会ったからです。私の思いを聴いて引き継いでくれたら嬉しいことです」と話をいただいていますから、今回の弟さんとの出会いも楽しみにしています。
上原さんの弟さんがアメリカに渡ったのは長男さんがシカゴに渡米していたからです。兄弟を頼ってシカゴに入り、そこからロサンゼルスに行って現在に至っていると聞いていますが、果たしてどんな人生を歩んできたのか聞いて見たいと思います。和歌山県からアメリカに渡り世界と勝負をした体験談は、きっと私達に役立つものだと確信しています。
上原さんがアメリカで苦労してきた体験談を聴くことで、今後の活動にも、和歌山県のためにも役立つことだと思っています。
今秋開催予定の「和歌山県人会世界大会」を楽しみにしています。上原さん、氣をつけて和歌山県にお越しください。
市内の方から「活動報告の愛県心を読みました。これまでこの言葉を聞いたことがなかったので、素晴らしい言葉だと思いました。『愛国心』と言うと偏った見方をする人もいます故郷を愛する気持ちを表現する良い言葉だと思います。機会を見つけて広めて欲しいと思います」と連絡をいただきました。
活動報告を読んで連絡をもらえることは有り難いことであり、何度も記していますが、今後の活動の励み、糧となるものです。発信した言葉が共鳴して返ってくることは、気持ちの重なり、共鳴だと思います。
続けて「初代の和歌山県知事は津田出の弟さんですから、故郷への思いが強かったと思います。しかし二代目知事から10年間は1年交代で知事が変わっています。当時は公選制ではなかったので、中央から和歌山藩、和歌山県に派遣されていた時代でした。和歌山県出身ではなくて1年交代であれば故郷への愛着も思いもなかったと思います。
そんな時代が続いたことから和歌山県民は紀州、和歌山への愛着や誇りを失っていったと思います。明治政府からすると紀州が持っていた、誇り高き将軍家紀州徳川の精神性を壊したかったのだと思います。
だから和歌山県人は「愛県心」は薄いのかもしれません。もっとこの言葉を広めて欲しいと思います」と話してくれました。