「ミセスオブザイヤー2023」和歌山大会が開催されました。和歌山大会は今回で三回目となり、会場は満員で熱気があり盛り上がりを見せています。僕は昨年に引き続いての出席で、オープニングで来賓代表として挨拶をさせていただきました。
皆さん、こんにちは。紹介いただきました片桐章浩です。今年もミスターとミセスの大会が始まりました。和歌山県を盛り上げてくれる素晴らしい大会に出席できたことを嬉しく思います。
ファイナリストの皆さんが、この大会を目指して「自分を超えよう」「可能性は無限大」を信じて頑張っている姿に接し、挨拶は自ら一段、高見まで登った経験をお伝えすることが好ましいと思いました。そこで自らの体験をお話しして挨拶といたします。
22歳の僕はローマに立っていました。日本から来た22歳の僕の横にはローマ法王、ヨハネパウロ二世がいました。こんな経験をした日本人はいないと思います。映画「ローマの休日」を観た方もいらっしゃると思いますが、法王にローマの休日のように街を案内してもらったのです。ミケランジェロの彫刻に触らせてもらいました。これは国宝級のものですから、ミケランジェロの彫刻に触れた日本人はいないと思います。
その後、ラファエロの天井画を見せてもらい、最後はレンブラントです。世界最高峰の芸術作品を間近で見る体験をしました。しかも法王とですから、この体験は僕を一段、高いところまで運んでくれました。
もうひとつ紹介します。28歳の僕はニューヨークにいました。当時、所属していた会社にはニューヨーク支社があり「ニューヨークで仕事がしたい」と思って社内試験にチャレンジしたのです。2年を要しましたが試験に合格していくことが出来ました。
当時はジャパンアズナンバーワンの時代ですから、世界を席巻していた日本はアメリカに学ぶものはないと思っていたのです。しかし現実は違いました。アメリカの豊かさは日本を凌いでいて、技術開発はその先を進んでいました。「やがて日本は再びアメリカに追い抜かれるだろうな」と実感したのです。日本は黄金の1980年代を終え、現在に至っています。
世界一のビジネス、考え方、そしてサービスに接することで、世界が身近になったのです。ふたつの体験は、僕をそれまでと違う世界に運んでくれました。昨年のファイナリストが話していたように、これまでと景色が違って見えるのです。違う景色を見る体験は、自分をそれまでと違う人にしてくれます。
ローマの歴史と最高峰の芸術に触れた体験は「絶対に誰もできない体験だから、きっと違う世界で勝負できる」という自信を持つことになりましたし、世界一の街で観たこと、氣づいたことは、若くして世界の舞台を知る契機となりました。一段高いところに昇ったことを自覚できたのです。
20歳代の僕の中にいますから、その体験があったから今の自分が存在していると思っています。ローマ法王もニューヨークも偶然の出来事や幸運だったから体験できたものではありません。やる氣になって、世界を自分で見たいと思ってそれを目指して勉強をしたこと。つまり今のところから違う世界を覗こうと行動したからこそ、奇跡のような体験ができたのです。気持ちを持って行動したからこそ人生に変化をもたらせたのです。
思っていなければ、行動していなければ、人生の変化は少なかったと思います。
20歳代の僕がいてくれたことに感謝していますし、30歳代、40歳代、そして50歳代の僕も、変化に向かっていきました。だから今も違う世界を見せてもらっています。
今日の和歌山大会に向けて、ファイナリストの皆さんは、日夜、レッスンに励んでいました。応援にレッスン会場に行ったこともありますが、懸命な姿に「目指すものがあるから、がんばって」と思いました。
皆さんの懸命な取り組みの成果は今日の舞台で発揮してくれると思います。本日は可能性を信じて登場するファイナリストの皆さんと一緒に、ミスターとミセスの大会を楽しみたいと思います。皆さんの頑張りを応援しています。ありがとうございます。
和歌山大会はそれぞれの人生経験を語り、これから先の人生のあり方を話してくれました。自分を信じて目指すべきものがある。そんな気持ちに触れることが出来た素晴らしい大会でした。クランプリや賞を受けた方はもちろんのこと、ファイナリストの皆さんに拍手を贈ります。和歌山県に元気と希望を与えてくれる大会となりました。
約3時間の熱い戦いに感動することができました。主催者、スタッフ、スポンサー、出演者、そして応援に駆けつけてくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございます。