JP労組和歌山支部大会にお招きをいただきました。各分野の皆さんからの挨拶は、社会の今を知るうえで勉強になるものでした。
「鉄道会社のお客さんはコロナ禍以前の80パーセントに戻っていますが、コロナ禍以前の状況には戻らないですね。社会の時計の針が15年ぐらい進んでしまいました。人口減少と高齢化、そこにデジタル化が進展することで、将来、お客さんは減少していくことは想定していましたが、コロナ禍の影響で15年は早く進行しています。在宅勤務が日常化していることや出張を減らしていることや働き方を変えていることなどから、お客さんは増えないと見込んで課題を整理しています。
15年早いので収益を上げることや体制をどう整えるのかなどの対応をしていますが、時間が早まったことで社会の変化を感じます」という話の紹介がありました。
飲食業界では店舗によって異なりますが、コロナ禍以前の70パーセントまで戻っていると聞いています。但し、これから元に戻る話ではなくて「コロナ禍以前の70パーセントの状態がマックスではないかと想定しています」という関係者の意見があります。
飲食店では、元の状態に戻らないことを想定して経営計画を立てているのです。鉄道や飲食だけではなく多くの業界が同じようなお客さんの落ち込みを想定した経営計画や事業計画を策定しているところだと思います。
「社会の時計の針が15年進んでしまった」ことに対応しているため、会社の組織、仕事のあり方も変化していくことになります。一方で新規事業も登場してくるので、社会は交代を繰り返していきながら伸展するものだと感じざるを得ません。
大会での挨拶に際して、僕からは次のことを話しました。
- 2024年問題への対応は会社と組織と連携して対応する課題なので、県政の場においても支援するための議論を行います。
- 配送業務の際、高齢者の世帯や地域の変化に注意をしてくれるなど、見守りにも協力してくれていることに感謝しています。仕事を通じて地域社会に貢献してくれていることに敬意を表します。
- 和歌山県政は南紀白浜空港の国際線化や串本町でのロケット発射場の建設と初号機の打ち上げなど県土発展の施策を行っています。令和7年度には高速道路が串本町まで延伸する予定ですし、第二阪和国道と京奈和自動車道との連絡道路や関空連絡道路に関しても協議を進めています。
- 県政として、私達の生活と仕事をより豊かにするための施策を実行していきますので、今後とも皆さんと連携を図っていきます。
広島に原爆が投下された今日、和歌山市内で第9回目となる「明日をつむぐ朗読会」が開催されたので参加してきました。「和歌山市ではこんな活動もあるので、是非、ご覧ください」と案内をいただいていたので会場を訪れたのですが「今日の日に相応しい内容だったので、参加して良かった」と思う朗読会でした。
日本にとって8月は先の戦争を語り、平和の世界を目指す集まりが各地で開催されています。この朗読会も今日から8月15日までを軸とした「戦争は起こさない」ためのメッセージを伝えてくれました。
「二十六夜」の特攻隊員と野に咲く花の朗読に感動し、シンガーである嵐の「ふるさと」の歌が会場に響いたとき、とても感動しました。声を出し感情を込めて本を読むことが、こんなに聴く人を感動させる力があることを知りました。この「明日をつむぐ朗読会」は、朗読の持つ力に感動する時間となりました。
最後に主催者が「大人が絵本を読むことの意味」と話したように、絵本には大人が気づくべき学びが詰まっています。考えてみれば、子どもに伝える絵本は大人が読み聞かせをするものなので、大人が理解すべきものだと思います。
朗読の絵本の世界に浸れることができた2時間となりました。