台東県、工商發展投資策進會の楊総幹事長から連絡をもらいました。コロナ禍のとき支援をいただき、その後、台湾で巨大地震が発生したときに、メッセージを届けたことから交流です。
楊さんは「片桐さんは元気にしているかな」と話があったことから、連絡が届いたものです。久しぶりに顔を合わせたのですが、とても元気で活躍していることを感じることが出来ました。
楊さんは以前の話を覚えてくれていて「南紀白浜空港の国際線化はどうですか。台東県の空港も工事が完了したので交流が可能だと思います。国際便を交流させるだけではなくて人と経済の交流も実現出来たら嬉しいと思います。是非、台東県にお越しください」と話してくれました。
台湾との交流は各界で実施していますが、こうした個人のつながりも国際交流だと思います。災害発生時の支援やお見舞い、農産物の輸入など、定期的なおつきあいの中で交流が生まれます。台東県の空港も小さな空港で南紀白浜空港と「似ています」と聞きました。小さな交流を大事にしたいと思います。
最後に「機会を見つけて台東県に来て下さい」と案内をいただきました。和歌山県と台湾の交流は盛んですが、台湾の東部に位置する台東県との交流機会は少ないように思いますから、きっかけにしたいと思います。
過去の経緯を参考に記載します。
【2019年7月25日】
台東県(工商發展投資策進會)の楊総幹事長や農会の楊幹事長を始めとする使節団が大阪府を訪問してくれました。谷口さんの紹介で県知事を紹介してもらいました。
今回の訪日の目的は、台東県の産品を日本でプレゼンテーションをするためです。台東は自然環境に恵まれているので農産物が主要産業となっています。中でもお茶や果物の一大産地で、これらの産品はアメリカや日本に輸出しています。お茶はウーロン茶、薔薇茶など、果物は洛神花、釈迦頭、英語で「シュガーアップル」などが名産となっていると聞きました。
特に釈迦頭は最も重要な農産物で国内は勿論のこと、輸出品としても重要な位置を占めていると聞かせてもらいました。釈迦頭は冷凍して輸出する技術が確立したことから外国に売り込んでいます。収穫した後は果実が固いので4日間、そのままにして果実を柔らかくします。柔らかくなったところで急速冷凍を行いパックに詰めこみ、海輸できる状態にしています。
日本では馴染みのない果物ですが、台東が輸出の重要な産品にしていることと輸出できる技術が確立したことから、今後日本でも見かける機会が多くなりそうです。
さて台東県には台東空港がありますが、就航しているのは台北との国内線に留まっていようです。
和歌山県にも南紀白浜空港があり、2年後に国際線ターミナルが竣工することを伝えたところ「台東空港と直行便を検討して下さい」と依頼がありました。
現在、日本と台東県との直行便がないことから、観光やビジネスの機会に恵まれていないようです。和歌山県の空港と台東空港との間に直行便が就航すれば、農産物の輸出入の機会が増すことになります。
台東県は果物栽培が盛んですが種類は少なく、和歌山県のようにたくさんの種類の果物はないようなので、農産物の輸出入、経済交流の機会につながると思います。農産物や空港の連携などの話題を共有することで友好関係が築けたと感じています。
【2020年4月21日】
台東県から大阪府と和歌山県に対して、新型コロナウイルスへの支援として、雨カッパ、ゴーグル、手袋の支援の申し入れをいただきました。これは大阪府が、医療用防護服が不足していることから「雨カッパ」の支援を呼びかけたことに呼応してくれたものです。
和歌山県に対しては、雨カッパ5000着、ゴーグル500個、手袋500個の寄贈をいただきました。
関西総連の定期大会に参加しました。大会の度に思うことですが、毎年、役員交代を繰り返しながら活動を発展させ、これまでの役員の方々の精神を受け継いでいることは凄いと思います。今大会でも会長が交代しましたが、「この精神を継いでくれるものと承知しています」と挨拶がありました。役員交代も世代交代も、脈々と受け継がれている活動の精神を理解した人が後継者になっていると思います。
新しい体制での活動にも大いに期待しています。