和歌山市料理飲食業組合と県との間で懇談の機会を持ちました。木下組合長を始めとする役員の皆さんと一緒に県庁を訪ね、飲食業界の現状を説明したうえで今後の賑わい創出に向けた話し合いを交わしました。
和歌山市の組合員の多くの飲食店ではお客さんが戻っていない現状があります。コロナ禍のときの支援金として20万円を支給してくれたことがありました。コロナ禍の中、この県からの支援はありがたかったです。
例えば私のお店の場合、支援金20万円をいただいた場合、売り上げベースでは60万円に相当する金額でした。コロナ禍明けの現在でも毎月の売り上げは60万円もありませんから、本当に助かっていました。
今回、県からの支援金を求めるのではなくて外食の機会を増やせることに関して現状を理解してください。
先の日曜日、京都市の飲食店の皆さんが来県したとき、京都市内ではインバウンドのお客さんが増えて盛況だと聞きました。日本人ではなくて外国からのお客さんでお店がいっぱいになっているようです。和歌山市ではまだインバウンド観光客が少ないのですか、今秋からのインバウンドに期待するところもあります。インバウンドに備えた環境整備、例えば決済手段や外国語のメニュー表示なども必要なことです。
和歌山市の飲食市場が限られているので、お客さんを増やすことは容易ではありません。和歌山県のインバウンド施策に期待しています。
コロナ禍のとき、デリバリーやお弁当販売などにもシフトしている飲食店がありますが、そんなお店の売り上げは落ちていないこともあります。投資が必要なものなので全ての飲食店が対応できたわけではないので、厳しい環境のお店が多いのです。
サブスクやバーチャルのお店なども考えられるので、飲食店としても生き残る方法を考えていくので、情報共有をお願いしたいと思います。
大事なことは外食をしてもよいとの雰囲気作りです。企業の中には、今でもマスクをつけていることや外食はしないところがあります。外食は悪ではないような雰囲気を創り出したいと思うので、この点の支援をお願いします。
現在の飲食業界では夢と希望が感じられません。人は夢と希望がなければ頑張れないのです。県と懇談できることは、飲食組合員にとって雰囲気づくりと夢と希望につながるものです。飲食業界が夢と希望を感じられるように行政の協力をお願いします。
懇談を終えて感じたことは、日本は空気に支配されていることや同調圧力がある国だと言われています。県や和歌山市全体の外食に係る雰囲気づくりはとても大事ですから、連携を図りながら回復に向けた取り組みを行いたいと思います。
市内の学校を訪ねたところ「『陸奥宗光と和歌山』の講演会を開催したのですね。陸奥宗光伯の顕彰に関して片桐さんは熱心に取り組んでいることを知っているので、嬉しく思っています。県議会一般質問で取り上げたときに打ち合わせや議会での質疑を聞かせてもらい、私も熱意を感じた一人です。これは故郷の偉人を顕彰していることを子どもたちに伝えることが大事なことだと思いました。以前、赴任した学校で先生から修学旅行の行き先の相談がありました。そのとき私は『外務省に行ってください』と先生に話して、その当時の生徒は外務省を訪れたのです。その学校で校長をしていたのは1年だけだったのですが、一般質問の熱意に打たれて慫慂したのです」と話してくれました。
こんな嬉しい感想を伝えてもらったことに感激しました。熱意は人を動かせる力があると再認識した次第です。
今回、この先生を訪問したのは、彼方こちらで評判が高い先生だったことからですが、僕との関りを覚えていてくれたので、当時の話をしてくれたことや一般質問で取り上げたこと、その後、行動につなげてくれていたことに感動しています。
先生とお会いして、同じ価値を共有できた時間となったことに感謝しています。
東京で仕事をしているITエンジニアと懇談する時間をいただきました。この業界のことに関してアドバイスを頂戴している方で、東京での最先端の技術やサービスを聞くことで刺激をもらっています。いつものことですが懇談していると、地方と東京との間のデジタル技術や情報格差、所得や収入を得るための仕事のあり方などを感じるばかりです。
また話を聞くと、常にエンジニアの技術力を高める必要があると感じることがあり、今回「私の仕事の一部を請け負ってくれるエンジニア、WEBデザイナーを紹介してください」と話になりました。一緒に仕事をすることで技術を高めることができますし、最新の企業が求めているレベルや情報を知ることができます。
中央の仕事を一緒にできる絶好の機会なので、一緒に仕事ができる人を紹介したいと思います。但し「クライアントの仕事の意向もあるので、面接は必要です」ということです。
和歌山市のエンジニアに、仕事の機会を与えてもらえることに感謝しています。