和歌山県高等学校同窓会連絡協議会総会に出席しました。コロナ禍のため4年ぶりの開催となりました。これは県内高校の同窓会長、校長先生が出席する会で、情報交換と親睦を深めるために開催しているものです。向陽高校同窓会として出席しましたが、校長先生と教頭先生も出席してくれたことを有り難く思っています。
会では普段会う機会が少ない各校の同窓会長と会うことができ、またお世話になっている校長先生とも話を交わすことができました。隣の席になった和歌山高校と貴志川高校の会長とは「今後の活動で連携を図りましょう」と話し合うことができました。偉人や歴史教育などの案内を行いたいと考えています。
また総会では、今回担当してくれた耐久高校が進行してくれたので、充実した内容の総会となりました。総会の中での記念行事として、耐久高校合唱部の歌とマンドリン部の演奏がありました。この日のために練習を重ねてきたことがわかるような、熱心な演奏でした。
司会者から「高校生の歌や演奏は爽やかで、私達の心を爽やかにしてくれますね」と挨拶がありましたが、高校生から感じるものがあります。
それは可能性を信じてまっすぐに、そして懸命に演奏していることです。まっすぐで懸命な姿勢で物事にあたれば、結果はどうあれ納得できると思います。素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
また知り合いの同窓会長から意見がありました。
「私の母校では特徴ある学校づくりを目指しています。全ての生徒が東大を目指せるような学力があれば良いのですが、そうではないので今後の学校のあり方を考える時期だと思います。このことは数年前に県内公立高校の統廃合の問題があったことに起因しています。将来とも地域で存続するためには、特徴あることが必要です。そこでインターナショナルスクール化を図ることも検討して欲しいと思うのです。
県立高校のインターナショナルスクール化はできないものでしょうか。子どもたちにはせめて在校中に外国語を習得して欲しいのです。私の会社でもそうですが、仕事でも英語は必須です。
インターネットを活用した仕事では、外国とつながるので普通に英語は必要ですし、話せなければ仕事にならないこともあります。語学は学力とは違いますので、高校で学ぶ時間を増やしてくれたら、力は身に付くと思います。和歌山県の高校生は程度の差があったとしても英語が話せる。そんな公立高校を目指して欲しいと思います。
そうすれば公立高校の存続の問題などは無くなると思います。教育委員会や知事に話して欲しいと思います。
私が同窓会長をしている間に道筋をつけてくれたら有り難いです」と伝えてくれました。
この会長からのご意見の通りです。20年近く前から英語を含む外国語教育を導入することを訴え続けています。その当時は議員からでさえ「日本人は日本語だけを習っていればよい」という意見がでる時代でした。今から思うと信じられませんが、英語は必要ないという意見があったのです。和歌山県の英語教育が遅れているのは、そんな背景も関係しているかもしれません。少なくとも数年は遅れています。
日本語を学ぶ重要性は議論を交わす必要はないほどに、当たり前のことです。日本語に加えての英語教育なのです。世界を相手にビジネスをしている人の中で「英語は必要ない」と思っている人はいるのでしょうか。外国を相手にビジネスをしている人の中で「相手国の言葉は話せなくても問題はないので習う必要はない」と思っている人はいるのでしょうか。答えは明確です。外国語を学ぶことは必修です。
多くの学びと人との出会いをいただきました。ありがとうございます。