和歌山大空襲を体験した方を含むメンバーが事務所を訪ねてくれました。先々週「片桐さんにどうしても話したいこと、相談したいことがあります。時間をとってください」と依頼があり、今日の日時を決めました。打ち合わせの時間前に、5人の皆さんがお越しくださったので、早速、議題に入りました。
和歌山大空襲を体験した私達は、市内の中学校の授業で「和歌山大空襲の体験」を話しています。今年も6月15日に中学校へ行ってきました。戦争を体験した私達の使命として、毎年、同じ中学校で授業をさせてもらっています。今年の授業の感想は生徒から文集としていただきました。「生きている間に伝えたいことがある」。そんな気持ちで毎年、行っているのです。
そこで思ったのです。中学生に体験を話していますが、もっと多くの人の聞いてもらいたい。知ってもらいたいと。私達に残された時間が迫ってきました。今、伝えておかなければ、伝えることができないと思うようになったのです。そこで市民の多くの方に聞いてもらえる機会を作りたいと思ってお願いにきました。
という話でした。
Fプロジェクトを主宰している方から「体験談だけでは重いものになってしまうので、歌と組み合わせることが良いと思います」と提案をいただきました。
僕も考えた結果「和歌山大空襲経験者が主催するのは難しい」と判断しました。そこでFプロジェクトで昨年実施した「うたかた」コンサートを継続することを提案しました。
昨年実施した「うたかた」コンサートは、歌と語りで構成したコンサートでした。この「語り」は、3人の方から和歌山大空襲の体験を語ってくれる企画でした。空襲の体験を語ることは平和を語ることです。平和に至る過程を知り、学ぶことはとても大事なことです。
今回も「うたかた」コンサートとして実施することで共感してもらいたいと考えています。
今回のテーマとなる歌は「戦争のときの流行歌」で、来場してくれた方も歌える歌を選曲することにしました。続いて3人の方から和歌山大空襲の体験を語ってもらうことにしました。
僕から続けて意見を伝えました。
ここまでで終わってしまうと、戦争体験を語っただけに終わる可能性があります。戦争体験をした人の語りが、現代の平和につながっていることを察知してくれると良いのですが、全てがそうではないと思います。そこで戦後のわが国の平和を護り続けてくれている元自衛隊の方に「わが国の平和を護る」ことについて語ってもらいましょう。
そして護国神社の宮司さんにもゲストとして参加してもらって、この国を護ってくれた英霊たちへの感謝と平和が続いている理由について、この平和を持続するために必要なことを語ってもらいましょう。
そうすることで先の大戦を起点として現代の日本の平和が築かれていることが理解してもらえると思います。敗戦したけれど復興したのではなくて、何もないところから体験者の再起をかけた行動と魂、国を護ることに命を賭してくれている自衛隊の覚悟と役割を知ってもらいたいと思います。
そして戦争体験を語るうえで護国神社を外すことはできません。わが国と世界の平和を祈り続けてくれている護国神社宮司さんの話は欠かせないのです。平和は空気のようなものではなく、それを護ろうとしている人達の取り組みと強い祈りの力によって保たれているのです。
祈りの力は偉大です。強い気持ちを持った祈りや思いがなければ行動にはつながりません。戦争体験をした人の話から学び、戦争を体験していない私達が平和を築くための願いを持ち、今も平和維持のための活動を担っている人達がいることに感謝し、自分ができることは何かを考えることで、将来ともに戦争を起こさない、そして繁栄した強い国づくりの基礎となるのです。だから歌と空襲を体験した皆さんの話に、元自衛隊員と護国神社の宮司さんにも協力をお願いして、過去から現代に続く平和への道のりを感じられる「うたかた」にしましょう。
と話しました。
早速「うたかた」コンサート開催日時と会場を決定して、フライヤー制作に着手することにしました。皆さんが訪問してくれたことで良い企画が生まれました。行動してくれた皆さんに感謝しています。ありがとうございます。
- ハイテク企業団地と、そこに相応しい新しい技術を元にした会議を行いました。夢を感じる企画であり、明日はそこに必要なRE100の導入について、アジアの国とZOOM会議を行う予定です。
- 和歌山中央ゴールドライオンズクラブとして初めての理事会を開催しました。前年度の決算案、新年度の予算案と事業計画案などの承認、および明日の例会について確認しました。