活動報告・レポート
2023年6月27日(火)
大楠
大楠
大楠

和歌山市内にある大楠を御神体とする神社を訪ねました。樹齢400年とも言われている大楠に触れると生命力を感じることができますし、愛おしい感覚が生まれます。樹齢400年だとすれば、戦国時代に生命を得た楠の木であり、戦乱の時代、和歌山城築城のとき、第二次世界大戦などの時代を乗り越えて、現代に生命をつないでいることに感嘆します。

人間の営みを見てきた、そして歴史を見てきた大楠は生命力そのものであり、人智を超えた力があると思います。力強く張っている根、青色に向かってそびえる幹、人類の生きた時代はまるで迷路であるかのように示している枝。全てが見事で芸術的なのです。

この大楠を御神体としてお祀りしているこの神社と、御守りしている方々も凄いと思います。時代を超えて生き続けている大楠ですが400年が経過していることから、土中からの養分が先端部まで行き届いていないことの指摘もあります。巨木になると根が水分や栄養分を吸い上げる力が必要となりますし、行き届かせるためには若くて強い生命力が必要となるようです。また根の周辺の土が硬くなってしまうと、大楠は根が張れずにストレスを感じるそうです。

大楠

これまで成長に悪影響を与えている環境の改善を図ろうとした経緯があるようですが、お城の中の土壌を触ってはいけないとのお達しがあったようで、土を改良、触ることはできないようです。お城にある御神体を護ろうとする行為が認められないという全くおかしな市役所の見解です。

護るべき大事な生命を護れないような見解を出すことはあり得ないと思います。お城を護るとは姿かたちだけを護るのではなく、ここに宿っている生命を護ることだと思うのです。時代が育んできた生命を護ることを阻害するような取り決めを文化庁は望むはずはないと思うのです。

生命を感じるとても大事な和歌山城内にある大楠を護ることに関しては、これからも触れたいと考えています。

大楠

大楠に触れて、力強くてエネルギーに満ちている、そして包み込むような精霊を感じることができ、大楠の持つ生命の源を感じることができました。生命力を感じることは、素晴らしい体験だと感じています。

県飲食業生活衛生同業組合総会

県飲食業生活衛生同業組合総会の案内をいただき出席させていただきました。令和5年度の本総会は、白浜町の白良荘グランドホテルで開催されました。役員と会員の皆さんが集まっての総会は、実に4年ぶりとなります。

隣の席の理事長と「やはり会員が集まって開催する総会はとても良いものです。この光景を見たかったと思います」と話したように、コロナ禍以前は普通だった総会、そして懇親会の光景は素晴らしいと思います。

総会に参加して、皆さんの笑顔と会話を楽しみました。そして会員の皆さんと笑顔で懇親を深めました。「お久しぶりです」「元気でしたか」「お店はコロナ禍以前に戻りましたか」「お困りごとはないですか」など、当たり前のように交わす言葉が心地よかったのです。

中には「コロナ禍の影響で廃業しました」や「コロナ禍であってお客さん減っても家賃が変わらないのでお店を縮小しました」などの声もありましたが、組合員さんと交わす笑顔と言葉は元気の素になるものでした。

お客さんはコロナ禍以前の70パーセント程度まで戻っているようにも感じますので、飲食業界が元気であれば和歌山県も元気なれるので、全ての組合員の力を集めて「食の和歌山県」をアピールしたいと思います。

総会での組合員さんからの提言です。

「2025年に大阪・関西万博が開催されます。万博の来場者を、如何にして和歌山県に誘導するのかが勝負です。神戸や京都に行かれるようでは和歌山県の敗北です。和歌山県に来てもらうためには『和食の原点は和歌山県にある』ことを、県内、関西、そして万博のPRで訴える必要がある」ということです。

「和歌山県は食材が素晴らしいことはもちろんのこと、お出汁や発酵食品などを生み出した土地であります。和食の原点を生み出した和歌山県に、万博を訪れた観光客に来てもらう取り組みをすべきです。理事長に直談判します」という提案です。

和歌山県のこと、和歌山県の食文化のこと、そして飲食業界の発展を考えての提案に敬意を表します。実現に向かう力を発揮したいと思います。

さて開会にあたって僕からの挨拶です。

こんばんは。令和5年度の総会が、皆さんが集まって開催されますこと、嬉しく心からお祝い申し上げます。皆さんが集まっては4年ぶりの開催なので、役員の方々と共に皆さんと懇親できることを嬉しく思っています。

組合員さんにとって、コロナ禍の3年間は実に長かったと思います。ただ田中理事長を始め、支部長など役員の皆さんは、業界のため、組合員さんのため、懸命に活動していました。国や和歌山県、そして各市町に働きかけて強く飲食業界を守ってくれることを強く要望してきました。

その結果、支援制度、補助金の支出につながったと思っています。実に力強い活動をしてくれたことを知っていますし、顧問としてその一助になれたと考えています。

コロナ禍が開けようとしている今日。コロナ禍で傷んだ業界の復活、そして減少した会員数を戻すことが課題だと思っています。役員の皆さんが全力で課題解決に向かう姿に接して、僕もお役に立てるよう一緒になって取り組みたいと考えています。

引き続き、皆さんと一緒に業界を盛り上げたいと思いますので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございます。