活動報告・レポート
2023年6月19日(月)
大雨による被害への意見
大雨による被害への意見

令和5年6月2日の大雨による影響で、浸水した被災地で支援活動をしている方からの意見です。

僕は海南市やかつらぎ町ではなく、河川が氾濫して浸水した紀の川市や岩出市の支援に出かけていますが、ここで気になったことがあります。浸水の為使えなくなった衣服などを廃棄するためのゴミ袋の値段が高いのです。これでは簡単に被災者が用意しているゴミ袋を使えないと思いました。

恐らく和歌山市のゴミ袋の価格よりも高いと思います。同じ和歌山県なのに、市町によってゴミ袋の価格が違うのは不公平だと思うので、県が調査をして価格を統一すれば良いと思います。ゴミ袋は日常生活に欠かせないものなので安価に提供するしくみを件で検討して欲しいと思います。

という意見です。

ボランティアで現地に入っている人からの提言です。ごみの減量や増やさないように考えていると思いますが、県政として考えてみるべき材料だと思います。

同じくボランティアの方から、大雨による床上浸水と床下浸水の現地に行ったときに感じたことを伝えてくれました。

僕が応援のため訪れたところの人から「これまで一度も浸水したことがなかった場所です。ここで長年暮らしていますが初めてのことです。原因は分かりませんが、裏にあった田んぼが造成、宅地化されたことも影響しているように思います。田んぼが雨水を貯水する役割を果たしてくれていたと思うのです」

この家の裏には50軒ほどの家屋が建てられているので、雨水の溜まるところがなくなったように思うのです。これから大規模な宅地化をする場合は貯水池を設置することを義務付けてはいかがでしょうか。和歌山市内でも田んぼの宅地化が進んでいるので、益々影響を受けることになります。

安心に暮らしてきた環境が壊される恐れがあるので、宅地化する場合に貯水池設置を義務づけて欲しいと思います。

との意見です。

和歌山市内には、この場所の他にも宅地化により雨水の逃げる場所がなくなり浸水していると思われる地域があります。一例としてずっとその地で暮らしているある人は

雨が降ったとき山から流れてくる水の通り道になっている場所があります。地元の人ならだれでも水の通り道のことは知っています。その通り道に当たる場所は田んぼだったので、雨水は田んぼに溜まっていました。

ところがその田んぼが宅地造成されてしまったので水の通り道がなくなったのです。地元の私達の予想通り、この地域は少し大雨になると、溝と道路が分からなくなるぐらいに冠水するようになってしまいました。行政が宅地造成の許可を出すときは、過去の浸水状況を調査するだとか地元意見を聞くなどして対応して欲しいと思います。

という意見です。

今回の大雨による被害は従前からの想像を超えています。被災地を訪れて、改めて認識することができています。都市計画、大雨への対応、そして下水管敷設の問題など、改めてまちづくりの課題が山積していることが分かりました。

これが県行政の大きな課題なのは、過去からの経験で大雨の時に浸水する地域は予め予想できるからです。予想できるにも関わらず、依然として対応できていない状況が続いていることが大きな課題なのです。

安心と安全な県土のため、予測可能な災害への備えは必須です。令和5年6月県議会のテーマのひとつになる問題です。