活動報告・レポート
2023年6月10日(土)
ボランティア

ライオンズクラブ335B地区の津田地区ガバナーが和歌山市、海南市を訪問してくれました。来県の目的は被災地の支援のためです。午前、被災した会員に対しての義捐金を届けてくれた後、意見交換の時間を取りました。

「ボランティアの方法はいくつもあります。例えば高齢のため直接、現場作業のお手伝いが出来ないとしても、ボランティアスタッフが休憩所に戻ってきたときに支援をする、ボランティアスタッフに対するボランティアもあります。

以前、クラブのメンバーが西日本大水害のとき、ボランティアスタッフが休憩所に戻ってきたときに、かき氷を提供するボランティアを行ったことがあります。これもボランティアの一つの形だと思います。どんなことでも現地に来ればやれることがあります」と話してくれました。

このように人を思いやる行動から生まれる出来事があります。こんな出来事は人として社会貢献できていることの誇りになります。

ボランティア

そして正午から海南市社会福祉協議会でボランティアの受付を行い、ボランティアメンバーと被災現場に向かいました。

僕たちは海南市下津町に向かい床上まで浸水した家屋での土砂の搬出作業のお手伝いをしました。浸水した家屋の畳などは見た感じよりも重量があり、他のメンバーと「予想よりも重いですね」などの話を交わしました。

土砂や畳の搬出は高齢世帯では難しいので、どうしてもボランティアが必要です。今日時点で聞いた情報では「被災された家屋の半数にボランティアが入っていますが、まだ半数は行けていない」ということでした。まだまだボランティアが不足している現状がありますが、今日、現地にご一緒したメンバーは東大阪市から来てくれていたので、地元を代表して感謝の気持ちを伝えました。

「今週、毎日、海南市を訪れて被災地での作業のお手伝いをしています。一週間仕事は休みですわ」と笑いながら話してくれました。

ボランティア

現地では他府県から来ている車が多く、地元メンバーと「日本人の美徳は凄いですね。世界に誇れる精神です」と話し合いました。あくまでも主観ですが、他府県からのボランティアの方が多かったように感じ、日本人は困ったときには助け合いの気持ちで行動できる国民であり、世界に発信したいと思いました。

東大阪市から来てくれた一人の方は、「昨日、テレビ和歌山で作業の様子が放映されました。この動画を見てください。私も登場しているでしょう。このテレビを観た人が、今日、ボランティアに来ていると聞いて、社会で何かのお役に立てていると嬉しくなりました」と話してくれました。

ボランティアの原則は現場作業用の器材、飲料水やお弁当、軍手などすべて自前で用意してくることです。ボランティアセンターが「必要なものは用意してくれている」と思うのではなく、すべて自前で用意して作業することが原則で、東大阪市から来てくれた皆さんは、トラックなど7台で、必要な機材は全て持って来てくれていました。現場でご一緒してこの行動とボランティア精神に感激しました。

ボランティア

他にも沖縄県や九州からもボランティアの車が現地入りしていたので、「この国の思いやりの気持ちからくる底力は凄い」と思いました。僕も今日、その一員でいられたことを誇りに思っています。

被災地に入り、人が人を思いやる温かい心を感じることができました。この気持ちはこの国の原点であり、これからも持ち続けるべき精神です。今回の大雨被害の復旧作業現場で起きている人々の交流を世界に誇りたいものです。