活動報告・レポート
2023年6月8日(木)
水道事業
水道事業
和歌山市の水道事業について現地を確認しながら協議を行いました。県庁所在地であり中核市でもある和歌山市内なのに、水道が布設されていない場所があります。しかも岩出市と隣接する国道沿いという立地なのに水道管が来ていないのです。ここに進出してくれた企業の方は「ここでは三か所の井戸を掘り、その井戸水を使っています」ということでした。
信じられない思いになりました。県外では有名な企業が和歌山市に進出してくれたのですが、そこに水道管が布設されていないので「水道がない」状態で事業を継続してくれていたのです。
これまで辛抱して事業継続してくれていましたが、コロナ禍で事業計画を検討している中で「和歌山事業所に水道管を布設してくれないから、この地での今後の事業のあり方を考える」趣旨の話があったと聞きました。
確かめてみると確かに「水道が来ていない」のです。そこで本日、事業所をお邪魔して水道管がないこと、布設するためにやるべきことなど、今後事業を継続するための協議を行いました。
何故、国道沿いのこの場所に水道管が布設されていないのか。当時の資料がないので理由は分かりません。隣の岩出市には水道管が来ているので、和歌山市も水道管を布設して接続すれば断水時などの危機管理への備えになるのですが、信じられないことにそうなっていないのです。
協議に参加したみんなが「何故、ここに水道管がないのだろう。ここは県庁所在地の和歌山市ですよ」と思い、不思議でたまりませんでした。
そこで専門家から意見をもらいました。
- 和歌山市は給水区域を全市と定めて、昭和47年から昭和48年頃に、厚生労働省の認可を貰っています。つまり、和歌山市内で給水の申し込みがあれば、どの地域でも給水義務を負っています。
厚生労働省の方からは「給水区域は徐々に広げて行くのが普通なのに、和歌山市は全市を給水区域と定めて認可を受けています。その意気込みは理解できますが、リスクも大きいと思います」と見解を示してくれました。
では何故、全市を給水区域と定めて認可を受けたのか分かりませんが、「私なりに考えてみました」と話を続けてくれました。
「徐々に給水区域を広げて行く事業であれば補助金が貰えます。この補助金を貰う際には事業計画を国に提出して、その都度、国から認可を受けることになります。
この認可作業は手間が掛かるので、和歌山市はその手間を省いたのではないかと、厚生労働省の方の見解を聞かせてもらった後に思いました」。 - そのため、和歌山市では全市を給水区域と定めていることを前提に、水道局と協議を持つ必要があります。
- 和歌山市では全市給水を謳いながら、事業所の前面に計画道路があるのに何故配水管が入ってないのかを確認したいと思います。前面の道路計画時に、国または県から協議説明があったはずなのに、何故、布設していないのか疑問に思います。
- 道路計画がある場合には、県または国などから地下埋設協議会議に諮ります。ここでは各種団体が参加します。
→市の技術者が参加して配水管を予算に計上します。
→市の予算担当者が予算を付けます。計画道路は、過去の経過から考えると、必ず予算が付きます。
→工事施工となります。
この工程が抜けているのであれば、この前面の道路計画の際、和歌山市の配水管布設計画のどこかに落ち度があったのではと考えられます。
現地を確認したので、以上の流れで水道局と協議をしたいと考えています。
その他
- 夕方から、橋本市の事業所で県政報告を行いました。大雨警報が発令されていることから、慌ただしい中での挨拶となったこと、配慮してくれた皆さんに感謝しています。
- アジアとの経済交流や企業進出などに関する打ち合わせを行いました。国内もアジアの国々も企業誘致や企業団地造成に動いている情報が入っているので、少し焦っています。
- 100歳の経営者を訪問して懇談しました。毎月、事務所を訪問していますが、その都度、学びの機会になっています。