「噂を流している人は信用されない人」そんな話を交わしました。この話に及んだのは、情けないことに「和歌山県の人は人の噂話を言い過ぎます。しかも友人や知っている人の悪口が多すぎて閉口します。何でそんなことになるのか分からないほど、珍しい地域だと思います」と言われたからです。
和歌山県民にとって恥ずかしくて情けない話を聞きました。これは首都圏、関西圏の人から聞かされている話で「和歌山県の人はとても噂好きですし、県外の私達が聞いても仕方ないことをしゃべってくれるので『一体、何を伝えようとしているのだろう』と思います」ということです。
しかも「悪口を言っていた人がその場にやってくると、全く何もなかったかのように会話に加わるので訳が分かりません」という話です。これらは県外の方々からの感じ方です。
心が温かくて良い人が多いのですが、確かに他人の噂話が多いように感じます。ビジネスのため来県する人にとって噂話は必要ないのですが「何故か聞かされるので、会ったことのない和歌山県の人のことも知っています(笑)」と聞かされています。
皆さんからの意見は批判ではなくて「和歌山県は良いところだから、真っ当なつきあいと仕事をしましょうよ」という話なのです。
多くの和歌山県民の方は、前述したように「噂話を流す人は信用されない人」と思っているので悪戯に流布することはありませんから、一部の人の特性だと思います。どんな会社でも県でも、100人の中で99人がよくても1人の態度が悪ければ「あの会社は態度が悪い」となりますし、「あの県には行かない方が良い」と評判になるのです。
もういい加減に、故郷を噂話によって貶めるような言動は止めたいものです。自らの言動が和歌山県の評判につながっていることを意識して会話や行動をしたいと思います。最近、県外の皆さんからの、このような意見を聞くことが多くなっています。
この際、わが和歌山県のことも、知人はもちろん他人のことも、全く煙も立っていない批判や悪口を流布することは控えたいものです。一人ひとりが心掛けることで和歌山県の評判はよくなります。
髪の毛のカットをしてもらいながら同級生との会話を楽しみました。樋口季一郎中将が日本を護った歴史や陸奥宗光外務大臣が不平等条約を改正したことなど、とても大事な近代史を知らない、知らされていないことが問題であることを話し合いました。
その中で、陸奥宗光伯が幼少の頃、和歌山市から伊都郡高野口町まで十里を行く道中「現在の六十谷を歩いて通ったと聞いたことがあります。片桐君は陸奥宗光外務大臣を顕彰している会に参加しているので、そのことを知っていると思いますが」と話してくれました。恐らく六十谷を通ったと思いますが、和歌山市内でさえこの歴史が語られていない、また知られていないのです。
それ以前に和歌山市内で近代史の会話を聞くことは珍しいので、故郷の偉人についての物語も話されている場面に遭遇することは少ないのです。同会の学習会や会合では熱く語られていますが、それ以外の場所での歴史談義は少ないと思います。
また坂本龍馬を近代史から退場させようとする動きがあったことに関しても「残念な動き。一体、どこの国の動きなんだろう」と話しました。
歴史を学び、偉人を顕彰する国は芯のある強い国だと思います。そんな国を目指すためにも和歌山県では故郷の偉人陸奥宗光伯を顕彰しています。
令和5年は「陸奥宗光と和歌山」の講演会を開催しますし、令和6年は「龍馬と宗光 未来への伝言」を開催します。この二年間、和歌山県は「龍馬と宗光」を全国に向けて発信していきます。