活動報告・レポート
2023年5月29日(月)
向陽高校東京地区同窓会での質疑
向陽高校東京地区同窓会での質疑

日曜日に行った、東京での向陽高校東京地区同窓会でのパネルディスカッションの質問に対する僕からの答えです。

1.向陽高校の魅力について

向陽高校の校風は、一般的には自由で開放的と言われています。それは正しいと思いますが、もっとくだけた言い方が適しているように思います。自由と言うよりも「大らか」、開放的と言うよりも「ざっくばらんで良い加減」という感じでしょうか。勿論、これは良い意味で言っていることであり、多くの卒業生は、どこでいても好意的に受け入れられているのではないでしょうか。これが伝統を受け継いでいることであり、伝統の良さでもあります。土曜日の夜、クラス会の幹事会を開催しましたが、決め事も意思疎通が図れていますし、細かいことは言わなくても分かり合える仲間です。

またハード面では学校は変わっていないですね。当時と変わっているのは体育館が新しくなったのと、同窓会館ができたことぐらいです。いつでも受け入れてくれる環境にあるので、東京の皆さんも和歌山市に戻ったときはお立ち寄りください。

向陽高校のことを国語の先生が詩的な表現をしてくれています。向陽高校の校舎の角張った屋根が青空に突き出していて、校内から空を見上げるといつも尖った青空を見ることができます。あのころと変わらない青空です。僕はこの表現が大好きで、この光景が何時までも変わらない向陽高校だと思っています。

2.向陽高校の現状について

勉強でもクラブでも優秀な生徒が多くて素晴らしい学校です。本校の同窓会活動は幹事会と総会、そして過年度卒業生の成人式を行っている程度で、活動としては物足りないと思っています。もっと卒業生としての経験を伝えることや、PTAとも連携を図り、生徒や学校が望んでいることを実現させたいと考えています。

創立100周年のときは卒業生の皆さんに学校に来てもらって授業を担当してもらいましたが、110周年のときも考えたい取り組みです。

勉強でもクラブでも話せることが多いので、東京地区同窓会と情報を共有したいと考えています。

3.和歌山県の現状と課題について

和歌山県の最大の課題は人口減少と働く場所が少ないことです。かつて100万人を超えていた県の人口ですが、令和5年4月現在で89万人台まで減少しています。しかも若い人が少なくなっていて県が高齢化していることが課題です。課題解決のためには、多くの雇用が図れる企業を誘致することが必要です。高校生が県外に進学しても、卒業するときに和歌山市内に就労の選択肢があること。県外の人が和歌山市で働きたいと思うような企業があること。現状は厳しいので誘致することですが、そうしなければ若い人が来てくれませんから、基幹産業の誘致が必要だと認識しています。

4.創立110周年事業について

皆さんも使った生徒ホールは健在です。健在というよりも老朽化していて、耐震性も含めて建て替えの必要性があります。幹事の岡田さんのセンスで、建て替え、そしてレイアウトを考えて欲しいと思います。高校生なのでバーとはいきませんが、おしゃれな空間を創って提案できたらと思います。

また向陽高校のシンボルになっている椰子の木ですが、植えてから相当成長しているので、倒木の危険性も考えられます。伝統ある椰子の木ですが後世につなげるための補強、または植え替えも必要ではないかと思っています。

ただ生徒と学校が望むものを同窓会110年記念事業として提供したいので、皆様から「こんな事業が望ましい」という意見を寄せて欲しいと思います。同窓会として後世に残る事業にしたいと考えています。

5.東京での和歌山県のPRについて

和歌山県の広報の仕事をしていたことがあります。首都圏は最大の広報ポイントであり、相当時間も予算もかけて広報宣伝活動を行いました。当時も今も首都圏に向かって和歌山県の観光や産品のPRを行っています。

しかしご指摘の通り、和歌山県の認知度が低いことは理解しています。怠けているのではなくて宣伝活動しているのですが、ここで前提条件があります。人口でも経済規模でも、全国に占める和歌山県の比率は100分の1ぐらいだと言うことです。どれだけ広報しても、どれだけ宣伝しても、東京での認知度は100分の1程度だということです。

ここに100人の方がいますが、例えば、この会場で和歌山県の広報を行ったとしても1人が認識してくれる程度なのです。寂しいことですが現実はその程度だと思います。

ただそれで仕方ないと諦めているわけではありません。継続した広報活動によって観光と産品を売り込まなければ認知度はさらに低下します。

和歌山県は売り込みが下手と言われていますが、全ての県が首都圏をターゲットにしているので、和歌山県の規模からすると、正攻法でいくならどうしても目立たないのです。

この点に関しても皆さんからアイデアがあれば、ご指導いただけたら有り難いです。

6.東京地区同窓会としてできることについて

和歌山市に帰ってきたときは、是非とも向陽高校に立ち寄ってください。もっと人的交流の機会を持ちたいと思いますし、仕事でもビジネスでも卒業生の人脈があれば生かせると思います。

また在校生は物理部がロボコンで、二年連続、世界大会に出場することや、学習面でも実績をあげています。同窓会が連携をすることで支援体制を整えられたら嬉しいことです。

東京で活躍している皆さんが講師として母校を訪れてくれるなら励みになりますし、経験を伝えることで生徒の成長につなげられると思いますので、協力をお願いいたします。

7.その他
  1. 東京地区同窓会のホームページを、本校のホームページと同じ管理をして欲しいと思います。その方が情報の共有ができますし管理が容易になります。検討をお願いします。
  2. 和歌山県の産品を紹介してください。私の店舗で扱いたいと思います。和歌山県の果物や加工品は人気がありますから、産品を紹介してくれたら取り扱いを検討します。
  3. 南紀白浜空港の活用を図りたいと考えています。東京から近いので活用することで和歌山県に貢献できると思っています。私の知る限り国内のビジネスジェットは700機ぐらいだと思います。そのうち稼働しているのが約200機なので駐機できれば、空港の活用が図れると思います。和歌山県として空港利用のひとつとして、ビジネスジェットの分野に参入することを考えてください。お手伝いできることがあると思っています。

参加された皆さんからの意見、質問に感謝しています。全てが和歌山県の発展を願ってのものなので卒業生の皆さんの気持ちを有り難く受け取りました。

その他
  • ライオンズクラブ主催の次年度役員セミナーに参加しました。次期会長、第一副会長および幹事に対するセミナーを受講してきました。
  • 関西経済連合会を訪問し、大阪を中心とした関西経済の振興に関する提案を行いました。
  • 民間企業によるアジアとの経済交流に関する会議を行いました。