日英間の「不平等条約改正130年プレイベント」に関する会議を行いました。令和6年は日英通商航海条約の改正、締結から130年の年になります。故郷の偉人が偉業を成し遂げた節目の年に、和歌山県で「龍馬World in和歌山」を開催することが決定しています。
坂本龍馬が「新政府綱領八策」で維新の志士達に訴えた内容を若き日の陸奥宗光が、龍馬の意思を継いで実現を目指し、新政府に入り外務大臣として不平等条約を改正することに至ったのです。龍馬が描いた列強と対等な国になるための施策を新政府で実現させた当事者が陸奥宗光外務大臣であり、師弟関係にあった二人の願いが成就したのが不平等条約改正の日なのです。
わが国が近代化に踏み出してから130年目の年を、陸奥宗光伯を輩出した和歌山県で記念式典を担えることは名誉であり大いなる誇りです。令和6年に和歌山県でお祝いできることはまさに歴史の巡り合わせであり、一年前のプレイベントで、何としても来年に向けた土壌を作りたいと考えています。
令和6年の「龍馬World in和歌山」が和歌山県で開催されるのは偶然ではなく「是非、和歌山県で開催したい」と全国龍馬社中に向かって強力に誘致したから実現したものです。つまり和歌山県での開催の誘致が成功したからこそ、わが故郷で開催することになり、陸奥宗光外務大臣が実現させた不平等条約改正130年のお祝いができることになったのです。
これは狙ってもできるものではなく、転換期の和歌山県に歴史の舞台が選ばれたと思っています。和歌山県として親切丁寧に全国からのお客さんをお迎えしなければ恥であり、陸奥宗光伯の顔に泥を塗ることになります。そんなことは許されないので受け入れる立場の私達は、来年の開催に向けて気持ちを一つにして「良い企画にしようと。そのためにやるべきことをやろう」と意思疎通を行っているところです。
令和5年4月1日から日本経済新聞の朝刊で、辻原登氏の「陥穽 陸奥宗光の青春」が連載されています。これも偶然ですが、陸奥宗光伯の小説が連載されているのは、私達、故郷の人間が不平等条約改正130年に向かう道筋のように思います。
近代日本の幕開けとなった条約改正の立役者である陸奥宗光伯の故郷が眠りから覚め、今こそ動く時期だと知らせてくれているようです。現代の和歌山県人がこの故郷の偉人が成し遂げた偉業に気づいて動くことが求められているように感じます。
「陸奥宗光外務大臣の功績を教育に活かす実行委員会」と「紀州 宗光龍馬会」は、明治から令和までの歴史をつなぐために誕生し、この記念の年を目指して活動しているのかもしれません。
もちろん記念の年を超えても活動は続いていくのですが、私達にとっても和歌山県にとっても大きなチャレンジの年になります。偉大な歴史を知ることが故郷の未来を築く前提になるからです。
故郷の偉大な歴史を知らずして和歌山県の誇りはありませんし、将来に続く道も展望できません。故郷の偉人達が築いた歴史は尊重すべきものですし、語り継ぐことが私達にできることなのです。誰も語ることなく、一度途絶えた歴史を再びつなぐことは決して簡単ではありません。
令和5年の「陸奥宗光と和歌山 不平等条約(日英通商航海条約)改正 締結130周年に向けて」のイベントは、和歌山県が歴史に刻んだ近代史を全国に発信するものであり、来たるべき令和6年の不平等条約改正130周年につなげるものです。
和歌山県知事、和歌山市長、経済界の皆さん、全ての県民の皆さんに故郷の偉人の偉業を知っていただき、このことが近代国家の幕開けとなったことを認識して欲しいと思います。
今後も協議と協力して欲しい皆さんに協力をお願いしたいと考えています。よろしくお願いいたします。
- 和歌山県のためになる民間との包括提携のあり方について会議を行いました。時間をかけて検討したいと思います。
- 「ディズニー・オン・アイス」に関わる感謝状の趣旨や文面について協議を行いました。子ども達に対しての良い循環を拡大したいと考えています。