今朝は倫理法人会モーニングセミナーに参加して、元智辯和歌山高嶋監督の講話を聞かせてもらいました。高嶋監督の話は指導経験からの学びと氣づきがあるので、いつも勉強になっています。今朝から大切な学びの時間となったことに感謝しています。
1.野球の基本はアウトをとれるプレイに対しては確実にアウトをとることです。ゴロを捕ったら確実にファーストでアウトにすること。その基本が出来ていることが試合で勝つ秘訣です。試合に勝つには基本が出来ていること。そんな基本は練習を継続することによって築かれます。最初から毎日2,000回の腹筋と背筋はできませんが、三ヵ月も継続すればできるようになるのです。強いチームと弱いチームの差は、その練習をやるかやらないかの違いがあるだけです。
智辯和歌山も最初は弱いチームでした。高校野球の強豪校である箕島高校では、当時、毎日、腹筋と背筋を200回ずつやっていると聞きました。そこで智辯和歌山は毎日、2,000回やることにしたのです。無茶なことかもしれませんが、やればできたのです。
2.まずは体力づくりから始めます。体力がなければ技術は身につかないからです。体力がないのに技術指導をしても、人には癖があるので直ぐに元に戻ってしまいます。元に戻らないようにするために体力づくりを行うのです。
高校生が技術力を高めるための体力をつける期間は半年から一年です。そこから指導するので選手を伸ばすには時間がかかるのです。但し、体力がつけば技術は上がりますし、そこから精神力も高まります。精神力を高めることは難しいことですが、そこに辿り着くことが試合に勝つために必要なことです。
3.上手くなるためには、やっぱり練習回数が必要です。回数をやらないと上手になりません。素振りを100回やる選手よりも1,000回やる選手の方が上手くなります。一流の選手は誰も知らないところで人よりもたくさんの練習をしているのです。監督ならそのことを知っているので、例え試合で打てなくても起用するのです。
プロの選手は人の知らないところでやるべきことはやっています。高校生がプロの真似をしてもできないのは、そこまでやっていないからです。プロに行きたければプロ選手以上に練習回数を重ねることが求められます。
4.高嶋監督は選手に対して「試合は誰のためにあるのか」の質問をしているようです。多くの選手たちは「両親」「学校」「自分」と答えます。しかし監督は「試合は補欠選手のためにある」と伝えているそうです。
エースでも四番打者でも、試合に出られないメンバーがあるので練習ができるのです。一人で練習はできませんし、レギュラーの9人でも練習はできません。だから補欠選手に試合が出来ることの感謝の気持ちを抱かなければならないのです。
人は身近な誰かに支えられていることを学べる事例です。社会人としても大切な学びだと思います。
高嶋監督の話は何度聞いても勉強になります。むしろ人の脳は物事を忘れていくので、繰り返しが必要です。復習すること、何度も教えを乞うこと、何度も話を聞くことなど、重ねること以外に上手くなる方法はありません。多くの人は練習を何度も繰り返すことで技術や知識が身についていきます。一度、話を聞いて理解できる人は稀な存在です。
高校野球で実績を残してきた監督から学ぶことはたくさんあり過ぎて、吸収する時間が足りないぐらいです。そこで終わりではありません。教えてもらったことを実践することはさらに難しいことなのですが、上手くなるためにはやらなければなりません。