和歌山県戦没者追悼式に出席しました。この式典は毎年、5月5日に開催されているもので、先の大戦で尊い命を賭してわが国を護ってくれた英霊を追悼するものです。毎年のことですが、この国の平和と未来を護ってくれた英霊の方々に心から感謝の気持ちを伝えました。歴史は多くの人の生と死によって頁を書き加えられています。確かに生きた人達、生きたかった人達、そして尊い命を賭して国を護ってくれた方々がいたからこそ、現代の日本があるのです。歴史上で生きた一人でも存在しなければ、今の歴史は変わっていたと思います。
追悼式に参加して、そんな命をつないできた歴史の中で生かされていることに感謝したくなります。
しかし戦後78年が経過して、戦没者の遺族の皆さんも年齢を重ねています。先の大戦の歴史を語れる人は少なくなってきました。私達が歴史から学ぶべきことは、歴史を語り継ぐ人がいなくなれば大切な記憶、過ちの記憶など全てが忘れ去られてしまい、また同じ過ちを繰り返してしまうことです。
戦後生まれの人にとって、自ら経験していない歴史を語るには、その時の出来事を伝えてもらうこと、学んだことを受け継ぐこと、そして次の世代に語ること以外にありません。先生役の人が少なくなっている今日、大戦の歴史を学ぶ機会は限りなく失われていくことを憂います。
和歌山県戦没者追悼式は、命を賭して戦ってくれた英霊に気づかせてくれるそんな大切な機会だと認識しています。私達は経験から学ぶ、歴史から学ぶことを決して忘れてはなりません。学び伝えることを怠ると歴史は繰り返すことになります。そこには進歩はありませんから、私達が生きていることの使命を果たせないことになります。
そう生きる者の使命とは全力で生きて、この世に生を受けたときよりも少しでも前進させることにあります。自分ができる善を社会にそっと置くことが、生きる者の使命だと思うのです。残念なことに戦火のため思っていた生涯を全うできなかった英霊の方々の思いを受け取り、この国の平和と豊かさを築き上げることが、今を生きている私達の使命だと思うのです。
誰も戦争で命を落としたいとは思っていなかったはずです。それでも命を賭してくれたのは、この国の未来を築きたかった、子ども達が安心して生きる社会をつくりたかったからだと思います。だから命を犠牲にする覚悟を持ったのだと思います。
わが国は世界の恒久平和を願っていますが、列強からアジアを護る使命を帯びて戦った先の大戦の記憶を持つ日本人だからこそ実現できると信じています。大戦の記憶を閉ざしてはいけません。大戦の記憶から学ばなければなりません。そして大戦からの学びを語らなければなりません。
日本人が担っている歴史は実に重い。歴史を学び、知るほどそう感じます。平和を願う気持ちはどの国の人でも同じでしょうが、自国の利益と共に相手国の利益と世界の繁栄を考える日本人の持っている価値は、世界の中でも稀有な存在だと思います。だから日本は繁栄すべき国家であり、世界に日本人の持つ価値を訴えなければならないのです。
平和を願う和歌山県戦没者追悼式で思ったことです。豊かで平和な世界が実現しますように。
- 和歌山県のバスケットボールの試合を観戦しました。和歌山県でトップの二チームの対戦は見応えがあり、バスケファンを増やしてくれるような戦いでした。和歌山県のバスケットボール界がスポーツ精神に則って、切磋琢磨をしながら盛り上がることを期待しています。
- 真の友人達が心からの応援に来てくれたので懇談の時間となりました。嬉しい言葉に感謝すると共に「こんなに大勢、心配してくれる人がいるんだ」と思うと感謝の念に堪えません。どこまでも応援してくれる人、態度を翻す人、人間模様がくっきりと浮かんでいます。