活動報告・レポート
2023年4月29日(土)
昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要
昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要

高野山奥の院で開催された「昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要」に出席しました。今回が30回目の開催となります。今回も光栄なことに招待していただき出席が叶いましたこと、主催者の方々に感謝しています。先の大戦でわが国とこの国の将来を護るために命を捧げてくれた英霊に心かに感謝の気持ちを捧げました。

現在までの日本の繁栄を築いてこられたのは、英霊が尊い命を懸けて祖国を護ってくれたこと。それはこの国の未来が明るいものだと信じてのことだと思います。命を懸けてまで護ってくれたものを大事にすることが後の時代を生きる私達の使命であり、年に一度であっても英霊に感謝の気持ちを捧げる機会をいただけることを嬉しく思います。

昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要

祖国を護り繁栄に導くこと、そして世界に誇れる国でいること、そして未来につなぐことが私達のすべきことであり、それぞれの立場で世界に誇るべき日本の価値を伝えることをしなければなりません。日本国民が小さなコミュニティの中でいがみあっているようでは、日本に将来はありません。今やるべきことは、わが国が培ってきた、そして先人達が護ってきた争うことなく平和を築く尊い価値を守り伝えること、世界に発信することにあります。

神武天皇の真の東征の目的は「わが国を豊かにすることで、争いのない国を築こうとしたこと」です。そのために米作を教えながら九州から瀬戸内海を通り近畿に入ったのです。食料を安定的に確保することが国の繁栄の基礎となり、私達が争うことなく平和で暮らすためにすべきことだと神武天皇は分かっていたのです。

そんなわが国が誕生してから一貫して変わらない価値を理解して、次の世代と世界に伝えることこそ、私達の生きる価値だと思います。日本人として、先の大戦で命を懸けてまで戦ってくれた英霊たちの価値も同じものだと信じています。ですから英霊を祀り、尊ぶこと、そして先の大戦を忘れないことが平和を築く基礎となることを理解すべきだと思います。

先の大戦の記憶が戦後世代の記憶から消えてしまうと、次の世代に引き継がれなくなりますから、世界の国々に平和の尊さを発信する役割を担っているわが国の存在が薄くなることを意味しています。祖国のために尊い命を捧げてくれた英霊の志を絶対に忘れないことが平和に直結していることです。

主催者挨拶の中で、先の大戦で争ったのは「祖国を再建させるため、世界恒久平和を実現させるため」だと伝えてくれました。命を懸ける価値とは、自分達に代わって後の時代の平和を築いてくれる人に役立つことです。きっと日本の将来の繁栄を信じて祖国を護ってくれたものだと思います。

昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要

ところが現代社会において、わが国が誇るべき、護り続けるべき美徳という価値が崩れようとしています。美徳というわが国が世界に誇るべき価値は決して失ってはならないのです。美徳こそ世界平和に直結するものであり、日本人なら誰でも持っている価値だと思うからです。私達が失ってはならない価値を、世界の進歩と歩調を合わせるように進化し続けている現代の日本社会が無くそうとしています。社会を形成しているのは私達なので、現代社会のあり方を考え直すべき時期だと思います。

大人として護るべきモラル、日本人の美徳と誇りを教えるべき学校教育。社会においては人に迷惑をかけない良識ある行動など、全ての日本人の価値は、命を懸けてこの国を護ってくれた先人、英霊を敬うことで身につけることができるものです。

「昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要」は、日本人が持っているその価値を再認識させてくれるものであり「私達が次の時代に伝えなければ」との思いを、今一度、目覚めさせてくれるものです。

令和5年、第30回を迎えた「昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要」に出席することで、日本人の誇りと使命を自覚することができました。

昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要 昭和殉難者法務死英霊追悼 年次法要