令和5年度「政策と提言」に係る懇談での僕の意見は次の通りです。
1.観光資源の有効活用について
観光資源の有効活用を図ることは大事ですが、観光客が少ない状況から活用を考えるのは無理があります。最近、和歌山市で観光客が多いと関係者、紀州語り部さんから聞いているのは、友ヶ島、紀三井寺、そして玉津島です。友ヶ島はアニメの聖地とも呼ばれていますし、昨年からは友ヶ島を題材にしたアニメ「サマータイムレンダ」とのコラボによって人気を集めています。
紀三井寺はケーブルカーとエレベーターの設置、境内に新しく鳥居を設置して空の青さと赤が映えているので観光地として必見の場所になっています。さらにケーブルカーを降りた地点には西国三十三所の灯篭が設置されていて、これも作者と話をしたところ「技術も費用もかけています」ということでした。
観光地であるためには費用をかける必要があります。ディズニーランドやユニバーサルスタジオでさえ毎年投資しているように「観光地だから来て下さい」と掛け声だけではお客さんに来てもらえません。投資している観光地に人がやってくるのです。
2.学校給食について
学校給食において旬の地元食材を使用することを提言していますが、それ以前の問題があります。食材やガス代などが値上がりしていることから、おかずを買う予算がなくなっている問題です。食材や光熱費などの値上がりがあるにも関わらず、市内の某小学校の給食費は252円だと聞きました。人件費は和歌山市負担ですが、それ以外は給食費で賄われています。
ガス代とお米を買った残りでおかず用の食材を買うのですが、その予算は凡そ100円です。100円でおかずの食材を買っていますから、物価上昇の中、買える食材が限られています。ある小学校では牛肉がほとんど出ていないところもあり、育ち盛りの子ども達には栄養価が高い給食であるべきですが、このような現状があります。旬の食材を買うと更に高くなるので実際は購入できないと思います。
一方、家庭の事情もありますから給食費の値上げは難しく、食材などが値上がりしている今日、給食の無償化や市からの補助金の増額などを求めたいと思います。
3.市民後見人制度について
社会福祉協議会では高齢者や必要としている人に対して後見人の相談を受け付けています。しかしこの制度を知らない人が多く利用者は少ないのです。県議会一般質問でも取り上げた問題ですし、特に高齢者と障がい者の方々のために「市民後見人制度」を実現して欲しいと思います。
4.障がい者の投票について
令和4年の市長選挙や参議院議員選挙、今年の選挙などで、障がい者の方々が投票することに関して和歌山市選挙管理委員会には大変お世話になりました。以前、障がい者グループホームに入居されている方が施設長と一緒に期日前投票に行ったときにトラブルがありました。立会人から、施設長が特定の候補者に誘導しているなど言われたのです。障がい者の方の中には文字が読めない、呼び掛けてもらわないと候補者の氏名が欠けない人がいます。そのため施設長が候補者名を読み上げるのですが、その行為を指摘されて嫌な思いをしたことがあります。
期日前投票に同行した施設の方から「障がい者の人が気持ちよく投票してもらえる環境を整えて欲しい」と要望を受けました。
それ以降の選挙では、市選管の支援を受けて障がい者施設の皆さんが気持ちよく投票を行うことが出来ました。心配りをしてしただいた市選管の方々の配慮に感謝しています。
そこで特別に依頼をしなくても障がい者グループホームの入居者が施設の人と一緒に期日前投票に行ったとき、何事もなく投票できる環境を整えて欲しいと思います。