二か所のいちご狩りイベントに参加しました。和歌山県の春の風物詩のひとつにいちご狩りがあります。ふたつの団体がこのイベントを企画したので、案内をいただき挨拶をしてきました。どちらの団体もコロナ禍の影響で3年振りの開催になるもので、笑顔で参加している皆さんの姿を見て、いよいよ「春の到来」を感じました。
その後、紀の川市内の皆さんと懇談する機会をいただき、市を超えて課題解決のために連携することを話し合いました。
紀の川市の知人の同行をいただき、友人、知人宅への訪問と挨拶をさせてもらいました。事前に連絡をしてくれていたことから先々で歓迎してくれました。また元自治会の役員の方が同行してくれて地域を周りました。
このように地域を歩いて、そして玄関先で皆さんと懇談することで和歌山市の課題も見えました。
1.和歌山市にビルを所有していてもオフィスが埋まらない状態が続いています。県庁近くであっても部屋が埋まらないのです。大阪にオフィスビルを所有している方からは、県庁近くの利便性の高いビルの部屋が埋まらないことは考えられないことです。例えば大阪府庁の近くのビルがガラガラなんて考えられません。それだけ和歌山市に魅力がないことを示していると思います。オフィスビルが埋まらないことを簡単に考えてはいけません。都市として深刻な状態ですから、改善して欲しいと思います。
2.全国規模の会社の事務所が和歌山市から撤退しています。それも相当の事業所が撤退しているのです。表向きは分からないかもしれませんが、コピー機やIT機器のリースをしているので実情が良く分かります。大阪と和歌山市の事業所の統廃合によって、和歌山市から支店がなくなっているのです。まちに元気が少ない理由は事業所が撤退していること、そして職場が消えることで働く人が減少していることにあります。
これは市場が小さいこと、将来性に乏しいことを突き付けられているようなものです。人口減少は自然減と共に社会減の内訳にも関心を持って、これから対応することが必要だと思います。
3.この地域でも空き家が取り壊されて空き地が増えています。空き地があるのに家が建たないことが問題です。30年前はこの自治会には約550軒の会員がいました。現在は約250軒ですから30年間で半分に減少していることになります。家が減り、人が減っています。小学校の生徒も減少しているので、今年の新入生も相当少ないと聞いています。空き地があるけれど土地が売れないことは、この地域に魅力がないのか、和歌山市自体に力がないのか分かりませんが、大きな行政の課題だと思います。地方が衰退しているだけではなく、地方都市の地域も衰退しているのです。
4.地域にある県のテニスコートが撤去される話を聞きました。撤去の理由は施設の老朽化だと聞いていますが、老朽化しているのであれば補修してくれたら良いと思います。老朽化したから利用者や地元の意見を聞くこともなく「令和5年度をもって撤去します」では納得できません。地元の高齢者にとってテニスは健康対策のひとつであり、健康寿命を延ばすために必要な施設だと思っています。高齢者が健康維持のため、地域の皆さんと交流のためにテニスをしていますが、そんなコミュニティを簡単になくそうとする県の施政に疑問を感じます。存続する検討はなされたのでしょうか。再考して欲しいと思います。
- 朝から応援のため多くの方が事務所を訪れてくれました。一緒に行動してくれることに感謝しています。寒い中でしたが、皆さんの協力のお陰で活動できました。ありがとうございます。
- 飲食組合の会員さんのお店を訪ねました。「片桐さん、来てくれたのですか」と歓迎してくれてコロナ禍の時の対応や、今後の飲食店のあり方などについて話し合いました。
- 向陽高校の活動として習字を教えてくれている先生宅を訪ねました。同行してくれた方の同級生であることを知りました。和歌山県は狭いと感じる出来事でした。