訪問した先の皆さんと和歌山県の将来について話し合いました。これまで訪問した先の皆さんが歓迎してくれていることを嬉しく思いますし、和歌山県の将来について意見を聞かせてもらうなど話し合っています。ここで分かったことは大半の方が和歌山県の将来に不安を持ち悲観的になっていることです。これまで聞かせてもらった主な意見は次の通りです。
子どもが進学して大阪や東京に行ってしまうと帰ってこないことです。友人の家や近所も同じで、子どもや孫は和歌山市に戻ってこないのです。その理由は和歌山市に戻っても仕事がないことです。
進学した子ども達は将来への夢と希望を持ちますから、それを実現するための最適な方法を探します。その選択肢は東京や大阪で仕事をすることであり、和歌山市に戻ることではないということです。
進学した大学の病院に残ることや弁護士事務所やIT企業などへの就職を選択した場合、和歌山市は太刀打ちできないのです。つまり和歌山市にいると、全国レベルまたは世界に向かって挑戦できる環境が乏しいと言うことです。
故郷の将来に可能性が感じられないと、県外に出た若い人たちは故郷に戻ってくれません。子どもの将来を考えると、子どもの夢を最優先することが親なのです。
県政としてやるべきことは、全国レベル、世界レベルの企業誘致に尽きるのです。グローバル企業、世界とつながる企業を誘致することが、和歌山県に人材を呼び込むことや故郷にリターンしてもらうために必要な政策です。
ですから最も多い要望は「和歌山市で働ける環境を創って欲しい」「先進的な企業を誘致して欲しい」ということです。企業誘致こそ最優先に取り組むべきことで、和歌山県の将来の不安を消すためにやるべきことの政策の柱です。
これまで公約の中に「トップレベルの企業誘致」を掲げた人、それを実現させた人はなかったように思います。それほど難しい挑戦であり、経験と人脈、信頼がなければ実現できないことです。
ただ「数年先から取り組みます」や公約に掲げないような候補者は、和歌山県の将来の計画がないことなのでその時点で落第となります。子ども達への公教育のレベル向上や高齢者福祉に取り組むことなどは、どの県でも、どんな人でも公約に掲げることが出来ます。
ところが行政にお金がない限り、障がい者福祉や高齢者福祉に取り組むと言っても実現は困難です。突然、人脈を築くことはできませんし、経験がなければ人脈と信頼を築くことは出来ないからです。
県議会議員を4期させてもらって思うことは、議員経験は人脈と信頼を築くうえで重要だということです。ある日突然、仕事ができるようになる人は存在していません。
この観点から和歌山県への企業誘致に取り組みます。
和歌山市調整区域に指定されている和歌山市の東南部は、高齢者がいないことや第一次産業に従事する若い人がいないことから、買い物に行くにしても、土地を有効活用しても何もできないのです。そこで「市街化調整区域を外して欲しい」というたくさんの要望があるのです。
耕作放棄地の売却が難しいことから、土地の活用が図れないことや地域発展の機会を失っているということです。市街化調整区域の将来性や地域の発展を願うなら、緩和することも必要な議論になるものです。
- 和歌山公務労協主催の春闘決起集会に参加しました。賃金と労働条件の要望に対応することは地域社会にとって重要なことで、職場でいるだけではなくて、仕事がやれる人に来てもらいたいと思います。