倫理法人会のモーニングセミナーで株式会社サンコーの角谷社長の講演を聞かせてもらいました。テーマは同社の社是である「人の心に貯金する」です。何度聞いても素晴らしい話で感動します。
「人の心に貯金する」とは人に親切にすることであり、そのことは得を積むことになり、 結果として「その相手が感謝してくれる」ので、その人の心に貯金をしておくことにつながるのです。
金銭の貯金とはインフレなどの経済環境を除けば、貯金とは価値を蓄えておけるものでいつでも引き出せるものです。
「人の心に貯金」をすることも同じで、その相手に施した価値は変わるものではありません。但し、いつでも必要なときに引き出すことはできません。引き出すためには相手が反応してくれなければならないのです。相手がその時の行為と気持ちに感謝して恩に感じてくれていれば心の貯金はいつでも引き出せるのですが、恩を忘れている人もいるので、必ずしも引き出せる貯金ではないのです。人によっては利息をつけて恩返ししてくれる人もいれば、元金を消滅させている人もいます。
その人のために尽くすことは見返りを求めたことではないので、利息が付いて返ってくるか元金が消えてしまうかは分かりません。でも結果の見返りを求めての行為は本物ではないので、それでは「人の心に貯金」したことにならないと思います。
見返りを求めることなく人のために、お客さんのために尽力することが「人の心に貯金」することだと思います。たった一人でもそのときのことを覚えていて恩返ししてくれるなら貯金したことが正解だと言えます。
貯金するか借金するかの問いに対しては「貯金する」と答えたいと思います。借金するよりも貯金する方が将来の可能性を高めることだからです。今、相手のためにすることは将来の可能性を高めていることなので、やはり「人の心に貯金する」方を選択したいと思います。
もっと深く考えるなら、自分が貯金したお金はそのままの状態にあるのではなくて人から人へと流通しています。価値は同じでも同じお金ではないのです。「人の心に貯金する」ことも同じように、自分が行った行為はその人だけに留まらず、人の心からまた人の心へと伝わっていくと思います。だから将来、思わないところから貯金を引き出せることになると思うのです。
だから貯金していると思うことなく、人のため、社会のために役立つことが意識することなくより大きな貯金をしていることになっているのです。
日々、出会った人に親切にすることで「人の心に貯金」を続けたいと思います。
また株式会社サンコーでは従業員さんがサンクスカードを書いています。親切にしてくれた同僚や仕事に励んでいる同僚に対して、感謝の気持ちを込めてサンクスカードを発行しているのです。これも相手に心のギフトを届けているようなものです。ギフトを贈ると将来、ギフトを受けとれる権利を有しているようなものです。
念のために、お返しを期待してのことではないことを付け加えますが、もらうよりも与える方が気持ちの良いことを知っている人なら理解できることです。
- 令和5年3月5日の集会に関する会議を行いました。4月に向けて機運を盛り上げていきます。
- 後援会活動に関する会議を行いました。事務所開所式、決起集会、そして出陣式などのスケジュールと考え方などを話し合いました。気持ちを一つに機運を高めていきます。皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。