県政報告を行ったところ、たくさんの質問をいただきました。質問があると議論が深まるので有り難く思っています。但し、議論が深まっていくとそのしくみが難しくなっていくことがあります。分かり易く伝えていると思っているのですが、質問が多くあり予定時間がオーバーになったので、分かりにくいところがあれば問い合わせをお願いしました。
真剣に聞いてくれたうえ、皆さんから多くの質問をいただいたことに感謝していますし、期待に応えられるようこの先も活動を続けます。
1.企業誘致は以前からやっているので目新しくありませんが、和歌山県の経済再生のために企業誘致以外の方法はないのですか。
企業誘致という政策は新しいものではなくてずっと継続して取り組んでいます。確かに仁坂前知事の任期中は400社近い誘致があったので、企業誘致と言っても新鮮さを感じないと思います。
しかし和歌山県に進出してもらいたい企業は外国のハイテク企業であり、和歌山県を日本一にしたいと思って取り組んでいる企業誘致ですから、従来のものと違うと思ってください。基幹産業になり得る企業誘致、そしてグローバル化に対応する企業誘致を行っているので規模や投資額が異なるのです。
企業誘致と一括りにしていますが、全く別物の政策だと考えてください。雇用も税収も全国からの話題性も、これまでにないものに仕上げたいと考えています。
2.子どもが和歌山県内で働きたいと思っているのですが就職先がありません。
大手企業、上場企業が少ないので県外に進学した生徒にとって、県内就職は門戸が狭くて厳しいと認識しています。「和歌山県に帰ってきたいけれど働く企業がないので戻れない」。そんな声は届いています。県外に出て行った方々に戻ってもらうための企業誘致なのです。取り組んでいる規模は一社あたり5人や10人の規模とは違うのです。和歌山県で就職したいと思えるような企業に来てもらわなければ、経済も雇用も効果は期待できません。まして和歌山県が日本一の県と思ってもらえません。
3.企業よりも農業が大事なのではないですか。
食料確保は最重要な取り組みなので農業は大事です。但し、就農を希望している人は少ないのが現実です。理由は農業では所得が少ないので専業農家だとご飯が食べられないからです。だから後継者が不足して耕作放棄地が増えているのです。若い人が農業をやりたがらないのは仕事がきついのに加えて所得が少ないことに尽きます。もし農業が儲かるのであれば就農希望の人が増えてくると思います。
現状で就農希望者を増やすことは極めて難しいことです。
4.だったら農家の所得を上げたら良いのではないですか。
その通りです。農業従事者の所得が増えれば就農希望者は増えると思います。しかし問題があります。農家からJAや取引先の人にお米や野菜を高く買い取ってもらう必要があります。農家にとって高く買い取ってもらわなければ所得は増えないからです。しかし取引先が高く買い取ることは、小売価格にそのまま転嫁されることになります。例えば10,000円で買っているお米があるとします。買取価格を倍の20,000円にした場合、小売価格もその分高くなります。
「農業従事者の所得を上げる必要があるので、スーパーでお米の価格が高くても納得できるので構わない」と多くの人が思うなら、農家の所得は上げることができます。でもお米の価格が倍になれば生活が厳しくなりますし、不満に思う人が出てくるように思いますから簡単ではありません。
5.それをするのが政治ではないですか。
それもその通りですが、日本は自由主義ですから若い人に「あなたは農業の仕事をしなさい」と命令することは出来ません。現状では若い人で就農希望をする人は少ないと思います。「和歌山市には耕作放棄地、休耕田があるから100人の就農希望者を集めて」と言われても集められないと思います。
自由な意志を尊重しないで社会が「この仕事に就きなさい」と命令することは出来ませんから、自由主義社会において農業振興を図ることは政治力を持ってしてもできないのです。社会主義であればそれは可能になりますが、所得を維持するための価格設定をすることになります。個人の意思ではなく政治力で勝手に人の仕事を決められないので就農に誘導することはできるとしても、農業人口の増加は政治の力を発揮できる分野にはならいなのです。
貴桐会を開催しました。会長がメンバーを招集してくれて県政報告と今後の取り組みについての協議と懇親を行いました。梅原の交差点改善の案件や、以前、着手した木本小学校体育館の改修の件なども話し合いました。
最後の協議事項として、トルコと和歌山県は深い友好関係にあり、今回のトルコ地震の支援をしたいとの話があり、メンバーで義援金をすることになりました。お預かりした義援金は週明けに県庁に届けます。
- 事務所にて後援会活動についての会議を行いました。このメンバーとのつきあいと支援は大きな力なので心から感謝しています。
- 野球チームの監督が事務所を訪れてくれました。「片桐さんにはお世話になっているので恩返しをしたい」と言って友人を事務所に迎えてくれました。支援の言葉と行動に感謝しています。
- シンガーのmiyaさんが事務所を訪ねてくれました。闘病中にも関わらず「動けないのでごめんなさい。でもしっかりと応援しています」の言葉に感謝です。