活動報告・レポート
2023年2月2日(木)
格言から学ぶ
格言から学ぶ

市内の会社を訪問して、来週の県政報告の進め方について社長と懇談しました。僕からは「誰でも説明できるような行政の取り組みの話ではなくて、実際に動いている、または動き始めようとしている事例を説明し、社員さんが県政に興味を感じるような話をします。それに加えて若い人たちが『和歌山県の将来展望は明るいので、市場は拡大していくので今の仕事を頑張ろう』と思ってもらえる話をします。経営者の皆さんには、この先を推測できるような話も盛り込みますので楽しみにしてください」と伝えました。

そうしたところ社長は、本日の活動に同行してくれた大学生にアドバイスを与えてくれました。

秘書役は大切な仕事ですから将来のために勉強になると思います。普段であれば会えない人と会えること、大切な話の場にいられること、新鮮な情報を得られることで社会の動きが分かることなどの利点があり、将来のために勉強するにはもっとも良い役割の一つだと思います。

私も多くの秘書を見てきましたが、時間と共に勘違いをする秘書が多いのです。それは自分が議員だと思い込んでしまうことです。出会う人たちがあなたに会うと「○○さんの代理ですね。こちらへどうぞ」だとか「お席に案内します。開式したあとに壇上で紹介しますので、よろしくお願いします」と年齢に関係なく丁重に迎えてくれるのです。最初の頃は謙虚でいるのですが、次第にその扱いに慣れてきて鼻が高くなっていきます。

式典などで特別な対応がなされないと不満を感じるようになるのです。そうなると秘書を辞める方が良いと思うのです。議員の秘書はよほどでなければ誰も注意してくれない立場なので、高慢になっていく姿をたくさん見ています。

ですから「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」の言葉を覚えておいて欲しいのです。私が社会人になってすぐのとき、大先輩から言われた言葉です。その時は深く感じませんでしたが、立場が高くなり肩書が付き始めると次第に「偉そう」になっていくのです。

そんなとき「あなたは偉くないですよ」と言ってくれる人がいれば良いのですが、多くの場合、あなたには何も言わないで陰で悪口を言われることになります。

若いあなたに僕が若い頃に先輩から伝えられた格言である「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」の言葉を贈ります。この先にどんな職業を選ぶか分かりませんが、きっと意味が分かるときが来ると思います。若い人がこれからの和歌山県を担ってくれるので、できるだけ多くの人に会って、経験を積んで勉強してください。

と話してくれました。

大学生に対するアドバイスですが、僕にとっても最高のアドバイスになりました。元々偉いとは思ってもいませんが、時々姿を顧みて勘違いしないようにしています。そして「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」の格言は、中学生時代の同級生である松本君が僧侶になるときに師匠から贈られた言葉なのです。彼もそのときは「もっと格式の高い言葉をプレゼントして欲しかった」と思ったのですが、年齢を重ねていくに連れ「師匠の言った通りだなぁ」と思うようになったのです。

彼から聞いたエピソードに感銘を受けるものですし、誰でも知っているこの格言通り毎日変わらない姿勢で過ごせている人は少ないと思います。だから注意してくれる人は大事にすべきですし、年齢が上になっていくに連れて、自分の心と態度を顧みる必要があります。

もし周囲から人が離れていく状況を感じたら「偉そうになっている」と思って反省すべきです。自分で「いけない。偉そうになっている」と気づける人は取り戻せるので大丈夫です。

今日の経営者からのアドバイスを、同行してくれた大学生と同じように僕の心にも沁みこませたいと思います。

その他
  • 皆さんのところを訪ねさせていただきました。皆さんが歓迎してくれていると感じられたことに感謝していますし、今後の成長を期待してくれていることにも感謝しています。
  • 令和5年3月の「叱咤激励の会」について、実施内容の打ち合わせを行いました。皆さんの応援があって成立するものなので、ご支援をお願いいたします。
  • 和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会と例会に出席したこと。僕からは台湾情勢について説明を行いました。