映画「ラーゲリより愛を込めて」の原作は「ラーゲリから来た遺言」、「マチネの終わりに」のモデルになったのはギタリストの福田進一さんだと聞きました。
「マチネの終わりに」の台詞に「未来は常に過去を変える」がありますが、これは福田進一さんと原作者の平野啓一郎が語り合った中から生まれた言葉だそうです。
福田進一さんは「人生の色んな岐路があって、『あのときああやったから、これがあるのか』というのもあるんだけど、いま現時点で起こったことで、なにか過去に持っていたイメージが変化したりとかは、音楽の中の魅力にもあることなんです」と言葉の背景にある思いを語っているようです。
作品に隠された事実を知ると、更にその分野のことに興味が起こってきます。
若いスタッフが集まってデジタル会議を行いました。システムエンジニアを始めとする若いスタッフがプログラム開発や、しくみを古いシステムから新しいシステムに変換することで活動の成果を高めようと話し合ったものです。ここでは好き、嫌いは関係なく、既に目標が明確なので、そこに向かってスタッフが最大の力を結集して結果で示すことを話し合ったものです。
魂と気持ちは熱く、しかし冷静に判断するようにして約2時間、意見を出し合い、最短で結果が出せるための戦略を洗い出しました。実に素晴らしい、そして誇らしい会議となりました。
会議でやってはいけないことは、人と発言への批判と無限循環に陥ることです。批判があると続いてアイデアが出なくなります。人の発言からヒントを得てアイデアが付加されることは珍しいことではありません。素人の意見から良いアイデアが誕生することは多々あることですし、前向きな意見の循環がより良いアイデアを生み出してくれます。
そして注意すべきことは無限循環に陥ることです。無限循環とは同じ人が同じ話を繰り返してしまうことです。この状態に陥ると話が進まないので良い会議にはなりません。話している人は夢中になっているのですが、話の出口が見えないと他の人の話が遮られます。
そんな場合は話を前に進めるために話を転換するように話を切るように機転を利かさなければなりません。場の空気とタイミングが難しいのですが、成果の出る会議にするためには全体では考えて話し合うことが必要です。
今回、効果があると思うことは「とにかくやってみる」ことを前提にしてアイデアを出し合いました。勿論、行動に移すことができない対策も出てくると思いますが、出された意見は全て肯定することでアイデアは膨らんでいきました。
例えばデータの活用に関して担当するスタッフが「入力したデータのチェックをするのに時間がかかっています」と、みんなに相談したい意見がありました。システムエンジニアの方が「プログラムを組めば直ぐにチェックが完了しますし、活用できるようにデータを整理できます」と意見がありました。数日かかるチェックが瞬時に完了することを知り、プログラマーの重要性が分かりましたし、知っていると作業は効率化できることも分かりました。但しアイデアを出す人と、そのアイデアを具体化するための高い技術を持ったプログラマーの存在が不可欠です。
アイデアの積み上げとプログラム化の準備が出来たので、早速、作業に取り掛かることにしました。目的は活動を前に進めることと最高の結果を出すことです。
言ったことを行動に移す力、人望があり人を集める力、情報技術を活用するための高くて専門的なスキル、発信力の強化など戦略を構築するための会議となりました。充実した会議に仕上げてくれたスタッフの皆さんに感謝しています。