活動報告・レポート
2023年1月26日(木)
求人に対して応募がゼロの衝撃
求人に対して応募がゼロの衝撃

全国展開している大手人材バンクからの話です。現在は人材不足、人手不足の社会ですから、企業から多数の求人が来ているそうです。こんな状況なので大手企業でなければ人は集められないと聞きました。特に首都圏では中規模の会社でも人材募集をしても「来てくれない」状況にあるようです。

会話の中で衝撃的な話を聞かせてもらいました。「和歌山県で働きたいと登録している人はゼロですから、これまで和歌山県で求人に応じた事例はありません」ということです。

和歌山県内の企業が大手人材バンクに募集しても集まらないのは、和歌山県で働きたいと希望する人がいないからなのです。繰り返しますがこの話は衝撃でした。和歌山県で働きたいと思う人がいない。つまり移住やIターンを希望している人で和歌山県に行きたいと思っている人がゼロだということです。人材バンクは民間ですから、全てを表しているとは思いませんが「ゼロの県は珍しい」ということは、和歌山県は首都圏では知られていない、または遠いイメージがあるなどの理由からだと思いますが、まさにゼロの衝撃です。

和歌山県でも人手不足ですが、県内、県外とも求人に応じる人がいないのは、和歌山県で働くことに魅力を感じていないことの証明になります。

昨日もディラン・ジェイムスさんから「和歌山県は素晴らしい。日本一の県です」と話してくれたことや、和歌山県に移住してくれた二人が「和歌山県は魅力にあふれた県です」と話してくれたことが伝わっていないように感じます。それとも住むには良いところだけれども働くには遠い、または働きたい仕事がないなどの理由があるはずです。

恐らく「和歌山県はよいところですが働きたいとは思わない」と言われる理由の一つに、賃金が安いことが挙げられます。

「最低賃金が三重県よりも低い」との指摘もあるように、賃金が安いことが働きたいと思う人がいない理由だと思います。同じ仕事をするのであれば、賃金が高い会社を選ぶのは当然のことです。賃金が安いのは県経済に力がないからです。企業は賃金を高く設定すれば求人は来ますが、賃金を上げられないのは売り上げが伸びていない、利益があがっていないなどの原因があるからだと思います。

売り上げも利益も上がっていないのに賃金を上げることはできません。インフレが進展しているので賃金も上昇局面に仕向けなければ、日本経済はますます諸外国から遅れをとってしまいます。

日本の給料は30年間、ほとんど上がっていない現実がありますから、人材の流動化が激しい時代において人材が集まらないのは当然のことだと思います。

「日はまた昇る」ためには経済力を高める必要がありますから、この状況を放置しておいて良いはずはありません。地方都市において賃金を上げることは最大の課題ですから、地域全体の経済力を高めるような施策が必要なのです。

単に行政機構を整えることや行政改革すること、国から予算を取って来ることだけでは地域経済は良くなりません。民間企業、外資系企業を含めて誘致することで雇用を高める、賃金を高めるように仕向けなければなりません。

和歌山県内の企業が全国大で人材を募集しても集まって来ないのは賃金が安いことが原因なので、難しいことですが所得を上げることを目指すべきです。首都圏からのこの視点は大事なことなので、県内の所得水準を切り上げるための取り組みを実行したいと考えて言います。

その他
  • 3月に開催を計画している式典の打ち合わせを行いました。皆さんの協力を心から感謝しています。
  • 高校の同級生と和歌山市を元気にする企画と疾病の子ども達を支援するための打ち合わせを行いました。病院に行くことは誰でも嫌なものです。せめて待合室で待機している間は元気になれるような取り組みをしようと話し合いました。子ども達の不安を解消するためにできることを行います。
  • 友人達との懇親会を行ったこと。チームとしての目標を、一つずつ確実に達成していくことを確認しました。そして時間を惜しんで会う人毎に「片桐議員を頼む」と依頼してくれたことに感謝しています。